資産運用

初心者活用必須?!投資で知っておくべきマスト制度 3選

投資を始めたいけど、何から始めたらいいかわからないなどの悩みから、最初の一歩が踏み出せない方もいるのではないでしょうか?

投資入門!いまさら聞けないNISAとは?でも記載しましたが、一定の貯蓄額が担保されている場合においては投資を行った方がよいと考えます。

近年では、私たちにとって投資を実施するうえでメリットある制度も複数導入されており、それらを活用し上手に資産形成をスタートさせましょう。

節税が可能な投資優遇制度

近年、様々な税制面で投資を後押しする制度が相次いで導入されてきています。具体的には、次の3つです。

投資の優遇制度
  1. iDeCo(個人型確定拠出年金)
  2. NISA(少額投資非課税制度)
  3. つみたてNISA

上記の制度を活用することで、所得税や住民税の減額、運用利益に対する非課税などの優遇が得られます。

つまり、これから投資を始めてみようと思っている方においては、投資開始自体が家計にプラスになったり(節税)、運用利益が得られた場合に全て自身の財布に残る(非課税)といったメリットがある以上、活用しないともったいない制度になります。

各制度のポイントを知る!

まずは、それぞれの制度がどのような特徴があるかについてみていきましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、国民年金や厚生年金など全員が下級を義務付けられている公的年金とは異なり、自主的に加入することが可能な私的年金です。

2017年1月より、自営業者などの一部の対象者しか加入することができなかったものが、会社員、公務員や専業主婦などまで対象者が拡大されました。

なお、個人型に加えてサラリーマンなどは企業型の活用も可能です。

特徴Ⅰ:税制メリット

iDeCoにおいて、3つの税制優遇が受けられます。

①掛金積立時②運用時③受取時の計3ステップです。

1)掛金積立時:全額所得控除の対象となるため、所得税・住民税が軽減されます。

例)30歳年収500万のサラリーマン(所得税10%、住民税10%)が毎月1.2万円ずつ拠出した場合、下記節税効果が得られます。

1年あたりの節税:約3万円

30歳~60歳までの節税:約90万円

年間約3万円を節約をするのは、意外と難しいことを考えると、大きなメリットです。

2)運用時:運用利益に対して、税金がかからない。

この部分は、NISAと同じです。一般の金融商品の利益には税金(源泉分離課税20%)がかかりますが、iDeCoにおいては非課税となります。

例)毎月1.2万円を30年間積み立て年率2%で運用した場合

iDeCo:約596万円

一般金融商品:約558万円

この差は、なんと38万円!!せっかく投資を行い得られる利益が得られるのであれば、手元に入る金額が多い方がいいですよね!

3)受取時:一定額までの金額に対しては、税金がかからない。

最終的に積み立てた金額を受け取る場合には、各種控除を受けることができるため一定額までの金額に対しては税金がかかりません。

特徴Ⅱ:掛け金(拠出額)、運用方法など自分で選択可能

iDeCoでは、掛け金、運用方法や受取方法などを自身で選択することが可能です。ライフイベント、セカンドキャリアの予定などに合わせて柔軟に対応ができることもメリットの一つです。

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具体的にどの程度の掛け金で運用ができるんでしょうか?
掛け金上限額一覧表 (参照:マネックス証券HP

毎月の掛け金は、5,000円から1,000円単位で選択が可能で、年1回掛け金の金額を変更することができます。

ライフイベントや収入によって、掛け金を増減させることによって効果的な投資が実施できることができます。

NISA(少額投資非課税制度)・つみたてNISA

投資入門!いまさら聞けないNISAとは?の記事を参照してもらえればNISAについては理解いただけると思います。

NISAは、iDeCoの税制メリットである「②運用利益が非課税」と同じメリットを受けられる制度である点を理解いただけるとよいでしょう。

「NISA」と「つみたてNISA」の主な違いは、以下の通りです。

  1. 年間非課税投資額
  2. 非課税期間
  3. 取扱金融商品の選択肢
NISA種類別特徴の違い
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投資初心者にとっては、「つみたてNISA」が始めやすいです。また、一定のまとまった元金があり経験がある方においては「NISA」を活用するなど棲み分けをすると良いでしょう。
【比較】「NISA」と「つみたてNISA」選ぶならどっち?そろそろ投資を始めなきゃ!と考えているほとんどの方は、「NISA」という言葉は聞いたことはあるでしょう。 しかし、いざNISAを始...

iDeCoをベースに、各種NISAを組み合わせる!

簡単に、各種制度の特徴をまとめてみましょう!

まとめ:マスト制度

各制度を見てみると、もちろん一長一短があることが分かります。

オススメの組み合わせとしては、

①もっとも節税効果が高く、拠出金の融通性が高く、貯蓄の延長性として活用できる「iDeCo」

②投資初心者であれば、「つみたてNISA」。多少の経験がある、まとまった資金がある人は「NISA」

恩恵の最も高い「iDeCo」をベースとして、投資に回せる資金との兼ね合いで「NISA」「つみたてNISA」を組み合わせる方法がベストだと考えられます。

商品選びの際は、「手数料」を必ずチェック!

ここまで、読んでいただいた方においてはまず何からすればというのをある程度わかっていただけたのではないでしょうか?

最後に、実際始めるにあたってどんな商品を選んだらいいのか?という疑問があるかと思います。

細かな選択ポイントは別の機会に紹介させていただくことにして、1つだけお伝えするとすれば「手数料」を必ずチェックしてください。

手数料について、商品の一つである投資信託を例に考えてみましょう。

投資信託の場合、購入時にかかる「販売手数料」、保持しているだけでかかる「信託報酬」が主に発生する手数料です。

これらが、例えば年間1%程度かかると仮定すると100万円に対して1万円が手数料として引かれてしまいます。

1万円を高いととるか低いととるかですが、運用利益年率1%を上げるのとどちらが難しいかを考えると一目瞭然です。(答えは、利益を上げる方が難しいです。)

つまり、商品を購入するにあたっては、できる限り「手数料が低い」ことを最低条件として選択するようにしましょう。

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手数料の基準として、年間0.5%以下を目標として選択するようにすれば、ひとまずはOKでしょう。

商品購入にあたって、銀行や無料相談所などに相談するケースもあるでしょう。それらの担当者は、あくまで営業マンであり、利益率などを前面に商品紹介をしてくるケースも数多くあります。そこは、断固たる思いで「手数料」の低さをベースに商品検討するようにしましょう。

まずは、始めてみることが第一歩!

資産形成を行う上で、活用すべきマスト制度について紹介してきました。

投資というと、「怖い」「リスクが大きい」など不安な気持ちを持った方も多いのが実際でしょう。しかし、何事も始めてみないとわかりません。

ご紹介した通り、近年税制面で優遇される制度も多数導入されてきており、始めるにあたっては背中を押してくれるものばかりです。

iDeCoにおいては、5,000円/月からスタートができます。(飲み会1回を我慢する程度でしょうか?)

本記事が、資産形成の第一歩を後押しできたらうれしいです。