資産運用

【マメタス/トラノコ】おつり投資は本当にオススメなのか?

手間暇をかけず、「資産が増えたらいいな」と思わない人はいないのではないでしょうか?

気づいたら、いつの間にか、何もしていないのに「資産」増えている。誰しもが望みそうな、おいしい話。

その一つの手段として、最近注目を浴びているのが「おつり投資」です。今回は、おつり投資において主要なサービスである「マメタス」「トラノコ」の2つについて比較してみたいと思います。

主婦でもできる片手間投資  =「おつり投資」

「投資」聞くと、難しそう、リスクがありそうなどなどと否定的なコメントが多く出てきそうです。

出典:日本証券業協会

その背景の一つとして、私たちの日常生活において「金融」に関する教育を受ける経験がほぼゼロであることが挙げられます。

知らない人は少ないでしょう、「金持ち父さん 貧乏父さん」という本。

私自身考えを改めさせられたのは、お金を働かせるという視点。今までは、自分自身が汗水流しながら働いた対価として給与などを貰って生活するというスタイル。

しかし、資産を形成する上では、自身の時間をお金に変えるだけではがなく、お金自身にお金を稼いでもらうという考え方を持つことの大切さを学びました。

皆さんは、「お金に働いてもらう」という思考についてどのように捉えますか?

このお金に働いてもらう一つの手段が、「投資」ということになります。今回ピックアップする投資方法は、

  • 日常生活における片手間投資
  • 数クリックでできる投資
  • 専門知識はほぼ不要な投資
  • やめたいときは、すぐ辞められる投資

このように、投資初心者の方でも手軽に、簡単に「投資」にチャレンジできる「おつり投資」についてみていきましょう。

おつり投資の二大巨塔

現在、「おつり投資」と謳っている主なサービスは、「マメタス」「トラノコ」の二つになります。

あくまで投資という観点から、リスク・ベネフィットはしっかり理解したうえで実施していきたいところです。

では、2つのサービスを、以下の5つの切り口から比較していきましょう。

  • 信頼性
  • 運用方法
  • 初期費用
  • 手数料
  • 付加サービス

1.信頼性

サービス名 マメタス トラノコ
公式サイト
運営会社 ウェルスナビ株式会社
(2015年4月設立)
トラノテック株式会社
(2016年8月設立)
スポンサー企業 ・SMBCベンチャーキャピタル
・みずほ銀行
・三菱UFJキャピタル
・DBJキャピタル株式会社
・セブン銀行
・野村総研研究所
・ニッセイキャピタル株式会社 ほか
オススメ度 ★★★★☆ ★★★★☆

両企業ともに、比較的若い企業ではありますが、有名な企業からのバックアップを受けており、未上場企業としても信用度においては現状申し分ないと言えます。

「マメタス」を運営するウェルスナビ株式会社は、主としてWealthNaviを運営しており、ロボアドバイザーによる投資サービスの1社としても知られております。

大阪:道頓堀での広告掲示の様子

2.運用方法

サービス名 マメタス トラノコ
公式サイト
運用方法 ロボアドバイザー ファンドマネジャー
投資先 上場投資信託(ETF) 上場投資信託(ETF)
オススメ度 ★★★★☆ ★★★★☆

両サービスの大きな違いは、投資方法がロボアドバイザー(マメタス)かファンドマネジャー(トラノコ)である点でしょう。

昨今のAIなどの発展から見ると、様々なデータから導くロボアドバイザーの方が良いという見方も考えられます。しかし、現状両者における投資効率に大きな差はないと考えられるため、その他特徴を加味した選定が必要です。

なお、トラノコにおいては、投資先ファンドを以下の3つから直感的に選択することになります。

リターン・リスクを加味したうえで、より投資を身近に、そして手軽に取り組みめるよう工夫もされています。

3.初期費用

 

サービス名 マメタス トラノコ
公式サイト
初期費用 10万円
(口座振込)
無料
オススメ度 ★★★☆☆ ★★★★★

おつり投資を開始するにあたっての手軽さを考えると、「トラノコ」がスタートしやすいとされる理由がここです。

「マメタス」は、投資開始前に10万円を振込、ロボアドバイザーによる運用がスタートする流れになっております。おつり投資という、比較的投資初心者の方にとっては、意外と10万円という大金を初期費用として用意することは難しいケースも考えられます。

運用資金が潤滑にある場合は、マメタス。手軽に始めてみたい場合は、トラノコといった棲み分けになると考えます。

4.手数料

サービス名 マメタス トラノコ
公式サイト
手数料 月額利用料:無料
出金手数料:無料
運用手数料:1.0%(年間)
月額利用料:300円
出金手数料:300円
運用手数料:0.3%(年間)
オススメ度 ★★★★☆ ★★★☆☆

手数料面においては、比較的「マメタス」が有利な条件だと考えられます。

毎月1万円を投資に回した場合、それぞれの手数料を計算してみると

マメタス: 1万円×12か月×1.0%=1,200円

トラノコ: 1万円×12か月×0.3%+300円×12か月=3,960円

このように、トラノコの方が月額利用料が必要な分手数料負担が重くなることになります。

しかし、投資金額が大きくなるほどその差は小さくなり、約50万円を超えてくると手数料負担は同等額になり、それ以上になるとトラノコの方が割安になるからくりになっています。

手軽さとラーニングコストを天秤にかけると非常に悩ましい部分ではありますが、投資に慣れるという意味では学習のための必要資金という側面も含んでいるかもしれません。

5.付加サービス

両サービスとも、おつりを投資に回すという投資方法のため、日常の家計管理との連動性が必要となってきます。

つまり、家計簿アプリと連携することで日常の家計管理もしつつ投資での資産形成も同時に行うことができます。

サービス名 マメタス トラノコ
公式サイト
連携アプリ マネーツリー マネーツリー
マネーフォード
Zaim ほか
オススメ度 ★★★☆☆ ★★★★★

すでに、マネーツリーを使用している方にとっては両方のサービスを選択することができます。しかし、それ以外を使用している方は、トラノコの選択肢になってしまうため、確認しておきましょう。

おつり投資=手軽な初心者にはオススメ投資法

ここまで、ザックリと「マメタス」「トラノコ」の比較を行ってきました。

マメタスが向いている方
  • 初期投資額に余裕がある方
  • 手数料等無駄はできる限り省きたい方
  • 投資に手間暇をかけたくない方
トラノコが向いている方
  • 投資初心者の方
  • 運用方法をある程度選択したい方
  • 長期的スパンで運用を検討している方
  • 家計簿アプリ連携で家計と投資の両立をしたい方
  • 投資に手間暇をかけたくない方

トラノコ 公式HPマメタス 公式HP

個人的には、手数料は気になる部分ではありますが、投資初心者の方はトラノコから開始するのがオススメです。ある程度、運用しながら投資についての知識をつけ、ステップアップしていくのが良いと思います。

あくまで、おつり投資は「投資の入口」としての位置づけだと考えます。

これからの長い投資人生のスタートを切る上では、片手間でできる投資方法として幅広い方に試してもらいたいサービスです。

両サービスともに、メリット・デメリットを理解した上で、「おつり投資」ライフをスタートしてください。