会社の入社や異動、学校への進学、家庭の事情など様々なきっかけで引っ越しするシーンが訪れるはずです。
そんな中、少しでも引っ越し費用を“安く”済ませたいと思う方は多いのではないでしょうか。
しかし、具体的にどうすれば見積り料金を「安く」できるのかわからない、という方に向けて『だれでも』できる値引き交渉の方法をご紹介します。
この方法で私は、60%以上の値引きに成功し、相場の最安値で引っ越しを引き受けてもらうことに成功しました!
Contents
引越し費用は複数要素で決まる
まず、引っ越し費用は数十個もの要素で決まると言われています。
これらの要素、全てにおいて「安くなる」選択をするのは、基本ケースバイケースとなるはずなので、できる限り値下げにつながる選択肢を知っておくのは重要です。
・引越し時期(月・日・曜日)
・引越し時間帯(指定・フリー)
・業者の規模
・場所(都会・地方)
・荷物量
・人員数
・価格交渉
業界で繁盛期と言われる時期は、3月です。入学、入社、異動など1年の内、最も人が移動する時期でもあり、引越し費用が最も高くなります。次いで7~9月となります。
ひと月の中でも、月初・月末で見れば、月末の方が料金は高くなり、土日の方が平日よりも高くなるのが一般的です。
つまり、多くの方が希望するであろうタイミングは、相対的に料金が引き上げられる仕組みになっているのです。少しでも融通が利くのであれば、安くなる条件を満たせるよう調整してみても良いでしょう。
なお、これら引越しの料金設定に影響を与えるポイントの詳細は、下記記事を参考にしてください。
「だれでもできる」値引き交渉 3つのコツ
上記で挙げた「料金に影響を与える要素」は、人によっては選べる、選べないというバラツキがでてしまう部分です。
しかし、これから紹介する値引き交渉のコツは、「だれでも」同じ条件で実施できるのがメリットです。
難しいことは何一つなく、引越し業者の営業マンに裏話として聞いた内容でもあるため、実践してみて損はない方法だと思いますよ。
1.複数社へ見積りを行う
第1は、複数社から見積りをもらうことです。これは、ゼッタイです!
複数社とは何社くらいか?という疑問に対しては、最低3社から見積りをもらえば十分でしょう。
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言葉は悪いですが、我々は少しでも安く、業者は少しでも高く引越し料金を設定しようとします。そんな中、比較対象となる引越し費用がわからなければ高いか安いかの判断が付きません。
また、複数社の見積り額を営業マンに伝え、駆け引きすることで引越し料金が下がるケースも往々にしてあります。実際、見積り当初から50~60%程度安くなる場合もあるためです。
なお、ご自身の引越し条件によって見積りをとる業者を選別しましょう。
- 長距離移動を要する引越しの場合
- 都会⇔地方の引越しの場合
- 荷物量が多い(家族など)場合
- 近距離の引越しの場合
- 都会⇔都会の引越しの場合
- 荷物量が少ない(単身など)場合
複数社の一括見積りを実施する際には、一括見積りサイトを活用しましょう。決して、公式ホームページなどから1社ずつ連絡はしないようにしてください。
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2.即決価格を提示してもらう
引越し業者の営業マンの常套手段ともいえる、「この場で即決してくれたら、この価格まで値引きします!」というコメント。
コチラから言わなくとも、営業マンから促してくる場合が多いですが、訪問見積りの終盤では必ず聞くようにしましょう。
その際に重要なのは、この価格だったら即決しても良いというボーダーラインを提示しておくことです。
・引越し相場で自身が出してもいい金額
・他社の提示見積り額 ※既に見積り額が手元にある場合
少なくとも、このボーダーラインを下回らない場合は、検討の対象外にしてもよいでしょう。※過度なボーダー設定の場合は、この限りではありません
そして、納得のいく見積り額を提示してきた場合、営業マンは見積書へのサインを促してきます。
「本当にここに決めてもいいのか?」「もっと安い業者があるのでは?」という迷いが生じると思いますが、迷わずサインをしてください。
なぜなら、引越し業界における見積書へのサインは『キャンセル可能』だからです。
引越しの何日前なら、キャンセルができますか?
キャンセル料金は、国土交通省告示第百二十七号 標準引越運送約款に基づき 前々日に解約又は受取日の指示をしたとき運賃の20%以内。前日に解約又は受取日の指示をしたとき運賃の30%以内。当日に解約又は受取日の指示をしたとき運賃の50%以内。
つまり、引越し日の3日前まではキャンセル料が発生しないということです。
※業者によって独自の約款で運用している場合はこの限りではありません。
私自身、サインをしてしまった業者でしか引越しができないと思っていたため、この点はk必ずチェックしてほしいポイントです。
各営業マンに聞いてみても、見積書サインに強制力はないため、キャンセルは可能だと話していました。
そのため、積極的に『この価格』『ここまで値引きしてくれたら』という即決を匂わせるような交渉を行い、見積書へのサインまで各業者に交渉していきましょう。
3.ダンボールは当日もらわない
(2)同様に、営業マンの常套手段が、サインをしたら『ダンボールを置いて帰りますね!』という行動です。
ダンボールを受け取ってしまった場合、皆さんは『キャンセルできない』『他社にしたら申し訳ない』という心理状態になりませんか?実は、営業マンはこれを狙って、契約が取れたら必ずと言っていいほど“当日”にダンボールを置いて帰ります。
実際の営業マンに聞いたところ、お客さんのキャンセル防止のためにこのような行動を計算的に行っているとのことです。
引越し費用の値引き交渉で最も大事なのが、複数の業者を競わせることです。つまり、見積り1社目で希望額が出てきたのでダンボールを貰って即決する、ということは絶対にやめましょう。
では、なぜダンボールは当日にもらわないようにした方がいいのでしょうか?
それは、見積書へサインをしたのちも、条件の良い業者が出てきた場合には『乗り換える』ことを前提にしているためです。もし、ダンボールを受取った後より安い業者が見つかった場合、ダンボールを返却する必要が出てくるためです。
返却費用は原則、自己負担となります。余計な手間暇をかけないためにも、置き場がないなどの理由をつけ後日持参を促すようにしましょう。
【実録】見積り交渉のスケジュール(1日完結)
ここからは、『だれでもできる』値引き交渉の3つのコツについて、実際に私自身が行った見積り交渉(1日)の流れに沿って紹介します。
場所:都会⇔地方
荷物:4人家族分
相場:14万円~30万円
1| 引越し見積り一括サイトで申込み
まず、引越し見積り一括サイトで見積り依頼を複数社へかけました。
私の場合は、LIFULL引越し見積もりから実施しました。
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2| 訪問見積りの予定を1日へ詰め込む
見積り一括サイトへ登録すると、当日 or 翌日には訪問見積りのアポイント電話が業者からかかってきます。
私は、合計3社の業者のアポイントを同日(1日)に固めてスケジュール調整を行いました。アポイントを同日に詰め込んだ理由は、手間暇の観点から1日で済ませたかったこと、営業マンとの交渉を有利に進めたかったためです。
「鉄は熱いうちに打て」ではないですが、数日・数週間の間が空いてしまってからでは値引き交渉は難しいです。一方で、当日中であれば、営業マンは積極的に上司などへ価格交渉を行い、値引きの可能性が上がります。
見積りのために丸1日拘束されるかもしれませんが、より安く引越しを行えると考えれば、メリットの方が大きいと思います。
・大手業者と中小業者を混在させる
・業者間のアポイント時間は1時間以上空ける
私の場合は、都会から地方への引越しだったため大手2社、中小1社の計3社へ依頼しました。少なくとも、中小業者は1社以上のアポイントを取得した方が良いでしょう。
そして、アポイントはタイトに詰め込まないようにしましょう。時間の節約を考えると、30分間隔で行いたいところです。
後ほど紹介しますが、アポイントとアポイントの間で、既に見積りを出した営業マンへ再度値引き交渉を行うことで想定以上の値引きが得られるためです。
3|各業者の営業マンと見積り金額の交渉
実際に引越し業者の営業マンと見積り交渉の段階に移ります。
送るモノ、捨てるモノなどを選別しておく、引越しの日時や条件、引越し先の住所などを用意しておくとスムーズに見積りを出してもらえます。
各業者の見積り時に実施すべきことは2つだけです。一つは、必ず即決価格を聞き出すこと。もう一つは、安い価格を提示されてサインをした場合でも、ダンボールは当日もらわないことです。
それ以外で、私が3社との値引き交渉で行った流れを簡単にご紹介します。
① 1社目は、相場価格を元に希望価格を提示
② 2社目は、1社目見積り額を元に更なる低価格を要望
1社目で希望価格を下回ったため、一旦見積書へサインしました。次に、2社目はさらに見積り額(1社目提示)より安い価格を提示してきたためサインしました。この時点で、1社目の見積り額を営業マンに話し、さらに安い価格であれば「1社目を断る」と伝えています。
大抵の営業マンは、見積書へサインしたら残りの業者アポイントをキャンセルするようにいってきます。表面上は同意した上で、必ず見積りをもらうようにしましょう。
③ 2社目終了後、営業マン(1社目)に電話相談
見積り額が割高になってしまった1社目の営業マンへキャンセルの連絡を入れます。この際、下記のような定型文を伝えてみましょう。
先ほど引越しの見積りを頂いた○○です。大変申し訳ございません、業者アポイントを断ったのですが、行き違いで訪問に来てしまいました。そして、社名(1社目)の見積り額より安い金額を提示されてしまい、相談のためご連絡させていただきました。
営業マンからすれば、あることないことキャンセルと言えばいいところを、わざわざ相談の連絡を入れてくれたことで悪い気はしないでしょう。そして、私のケースでは、別業者に成約を取られたくないとのことで再度上司に値引きできるか交渉すると言っていただけました。
④ 営業マンからの折り返しTELには出ず、3社目の見積りを実施
1社目に2社目の価格と競わせているタイミングで、3社目の見積りを実施しました。
3社目に対しては、2社目の価格と比較させ、見積り額を提示してもらいました。今回の3社目は、1社目と同じ価格までしか出せないとのことで、価格競争からは脱落しました。
➄1社目の営業マンに折り返しTELをする
3社目の見積り終了後、1社目の値引き状況を確認するため電話を入れました。そうすると、2社目が出した見積り額よりさらに低い料金を提示してきました。
提示した引越し料金に納得の旨を話し、2社目を断ったうえで、再度連絡すると伝え一旦電話を切りました。
その後、最終交渉である2社目の営業マンへ上述の流れを伝え、1社目が最終的に出してきた価格より下げられないか交渉しました。
最終的には③のステップを各業者に働き掛けることで、成約をとりたい業者同士で値引き合戦を繰り広げてもらうことが交渉する上では非常に重要になってきます。
4|最安値の業者を選別し、決定する
私の場合は、1社目と2社目の営業マンの間を2往復程度して、最後には2社目の価格で決定しました。
値引き交渉のまとめ
手持ちの交渉価格 | 交渉相手 | |
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ステップ1 | 引越し相場金額 | 1社目 |
ステップ2 | 1社目見積り額 | 2社目 |
ステップ3 | 2社目見積り額 | 1社目 |
ステップ4 | 2社目見積り額 | 3社目 |
ステップ5 | 1社目見積り額(2回目) | 2社目 |
まとめ
新たな門出やシーンで引越し業者の利用は、避けては通れないものです。そして、どうせ利用するのならより安い料金で引越しできたらうれしいですよね。
引越し業者に見積りを依頼する際に、『だれでも』できる3つのポイントを実施すれば、本来であれば満足するかもしれない料金より、もっと安くできるかもしれません。
- 複数社へ見積り依頼を行う
- 即決価格を提示してもらう
- ダンボールを当日もらわない
ぜひ、近々引越しを控えている方、今後引越しをする可能性がある方も、是非この方法を一度試してみて下さい。
引越し業者の営業マンも、成約をとるために必死なので、キャンセルすることを臆せず値下げ交渉を行ってみましょう!