管理人はFP資格を取得したことで、「お金」の見方が180度ガラッと変わりました。
今では、なぜもっと早く学ばなかったのか。学校教育などでも税金や投資など、お金に関する教育を提供すべきではないのかと考えるまでになりました。
本記事に足を運ばれた方は、少なからずお金の勉強って大事なの?始めるべきなの?という疑問を持って訪れていただいたのではないでしょうか。
この記事では、お金の勉強が大切だよ、ということは一旦横に置いておき、今すぐ始めるべき理由をご紹介します!
思い立ったが吉日、小さな一歩でも構わないので行動を起こすきっかけにしてください。
Contents
お金の殖やし方は3パターン
私たちの生活において、お金は切っても切れないモノです。そして、少しでも多くのお金を手に入れたいと思うことも普通のことではないでしょうか。
好きなものを買いたい、おいしいものを食べたい、海外旅行に行きたいなど、何をするにもお金が必要になってくるからです。
では、お金で困らない生活を送るためには、何をするべきなのでしょうか?
やることは、「貯める」「増やす」「減らす」の3つのキーワードです。
- 稼いだお金を「貯める」
- 稼ぐ(稼いだ)お金を「増やす」
- 出ていくお金を「減らす」
①「貯める」とは、銀行口座に貯金する、財形貯蓄制度を利用するなど、手元にお金を残しつつ利息で資産を守ることです。しかし、大手都市銀行の普通預金金利は0.001%(2019.7現在)程度であり、増やすとは言えないでしょう。
②「増やす」とは、1)収入を増やす、2)資産を増やすの2通りがあります。1)は昇格・昇進、転職、独立・企業などによるキャリアップを通じてお金を増やすことです。2)は資産運用(投資など)によって、お金でお金を増やすことです。
1)は自分自身が資本となるため、個人の労働時間や能力(スキル)などに大きく左右されます。一方、2)は不動産や株、投資信託などの資産に働いてもらうため、ある程度の知識や初期投資を行えれば、極端な話、誰でも実施することができます。
③「減らす」とは、節約や節税をはじめとする支出を管理することです。最近では、固定費である通信費を減らすために格安スマホ(SIMフリー)を使用する人も増えてきています。節税という観点では、ふるさと納税という制度を聞いたことはあるという人は多いのではないでしょうか。
つまり、より多くのお金を手に入れるためには、下記を実行するのが近道になります。
収入を「増やす」 × 支出を「減らす」
”今すぐ”始めるべき理由は「複利」の最大化のため
利息は「単利」と「複利」の2通りがある!
「単利」と「複利」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
では、この2つの違いはしっかりと理解できていますか?複利の仕組みを知ると、節約や投資、資産運用などお金に関する取り組みを”今すぐ”、”早く”始めるべきかがわかります。
POINT 1 | 単利とは、『元本にのみ利息が付くこと』
POINT 2 | 複利とは、『元本への利息も含めた金額へ利息が付くこと』
例)単利 or 複利で元金100万円を利息10%で10年間運用した場合
単利運用の場合、毎年10万円の利息がつみたてられ、10年後には200万円になります。
一方、複利運用の場合は初年度は単利運用と同じですが、2年目は110万円(元金100万円+利息10万円)×1.1=121万円となります。つまり、単利運用に比べ、利息が1万円多く貰うことができます。
これを10年間運用すると、単利と複利では大きく変わってきます。
単利運用:200万円
複利運用:259万円
短期的にはわずかな金額の差であっても、中長期的に運用していくとその差は歴然です。
つまり、「お金を殖やす」上では、ある程度の元金を長く運用することがポイントになってきます。さらに、運用する元金が増えるほど、資産が殖えるスピードがアップしていきます。
- ”早く”から運用を始めること
- ”元金”を少しでも確保すること
- できる限り”長く”運用すること
この「複利を最大化すること」と「お金の勉強」を今すぐ始めることにどんな関係があるのでしょうか?
”複利運用”の資産シュミレーション
今すぐお金の勉強を始めるべき理由については、次項でご説明します。ココでは実際に、複利運用と積立ての掛け算による資産シュミレーションを紹介します。
★設定★
元金30万円を利回り5%で”複利”運用
元金30万円を年利5%で10年間運用した場合、48.9万円になります。
一方、毎月5,000円を積立てて運用に回す場合、10年後は124.3万円です。
10年間運用(年利5%) | 積立てなし | 毎月5,000円積立て |
元金 | 30万円 | 30万円 |
積立て合計額 | - | 60万円 |
合計 | 30万円 | 90万円 |
運用利益(利息) | 48.9-30=18.9万円 | 124.3-90=34.3万円 |
皆さんだったらどちらを選びますか?これだけを見ると、60万円を積立てたにもかかわらず約15万円しか利益が変わらない・・・
しかし、20年、30年、40年後と長期投資を行っていくとその差は歴然です。月5,000円というと多すぎると思うかもしれませんが、スマホ料金を大手キャリアから格安スマホ(格安SIM)などに見直すだけでも節約できます。
元金30万円に対して、毎月5,000円以上の積立てを実施した場合の運用シュミレーションです。
月の積立額を増やせば、将来的な運用利益も比例して増加することがわかります。将来を見越した資産設計を行うのであれば、今現在から資産運用へお金をかけるのも選択肢の一つだと私は考えます。
これらシュミレーションから言えることは、
①少額であっても中長期的な資産運用を始めた方が将来貰える金額が増えること。
②元本(or積立て額)が多いほど、”複利”の力で資産が増えること。
将来、お金で困りたくないと思っている方で、このシュミレーションを見て、何もしないという選択肢はないのではないでしょうか?
資産形成は早く始めた方がゼッタイいい!
本記事タイトル『お金の勉強を”今すぐ”始めるべきたった1つの理由』は、資産形成する上で早いに越したことがないためです。
なぜ、早いに越したことがないのか?理由は、既に述べてきた内容と重なるところがあります。複利運用は、長く運用すればするほど運用利益が膨れ上がります。つまり、長く運用するためには相対的に早く(若いとき)から始めた方が良いのです。
そして、運用に回せる元金が多いほど、その効果が高いこともお分かりいただけたと思います。元金を増やすために最も効果的なのが、支出管理です。本来使わなくても良い支出や節約できる支出を早く(若いとき)から知っておくことは、その分のお金を別の機会(例えば、投資など)に回すことができるのです。
●”長期的な”資産運用ができる
●資産運用に回せる”元金”が多くなる
お金の勉強をどうやってするのか?
資産運用や節約など、お金を殖やしたいと思われたなら、早速お金の勉強を始めましょう!
でも具体的に何から始めればいいかわからない!、という方は下記記事を参考にしてください。ネット、書籍と手軽にできることから、セミナーや相談会など人から教えてもらうなど勉強方法は様々です。
まとめ
老後2,000万円問題がニュースを賑わせています。
試算された数値の正否はおいておいても、少なからず個人としての資産形成は重要になってきています。ただ単に貯蓄(貯金)しているよりも、資産運用として投資に回した方がお金を増やせる確率は高まります。
まずは、固定費の節約ポイント、ふるさと納税などの税金対策、そしてNISAやiDeCoなどの資産運用に関する『お金の勉強』を始めてみましょう。
今回の”複利”の効用が、少しでも多くの方に理解され、今すぐ、即行動に移していただけたら嬉しいです。