FP(ファイナンシャルプランナー)資格を目指す方(すでにFP技能士3級取得の方も)は、早かれ遅かれAFP資格についても知る機会が出てくると思います。
ここでは、数多くあるAFP認定研修の中から選ぶポイント、体験談を紹介します。
なお、「FP基礎知識習得」と「AFP認定研修修了」をより効率的に実施できることを前提に記事を書かせていただきます。
※つまり、FPに関する知識と研修修了にかかる時間、費用などを総合的に加味してポイントを紹介します。
- FP技能士2級取得済みでAFP取得を目指している方
- FP技能士3級取得し、2級やAFP資格を目指している方
- FP資格はないけど、FP技能士2級をいきなり目指している方
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Contents
そもそもAFP認定のメリットは?
国家資格であるFP技能士と違い、民間資格であるAFP認定を取得するメリットはあるのでしょうか?答えは、YESです!
- 体系的かつ総合的な知識が身につく
- 最新の知識を常にアップデートできる
- 人脈などネットワークが広がる
FP技能士検定は、座学が中心であり、極端に言えば暗記が得意であれば取得できます。一方で、AFP認定を受けるためのAFP認定研修では、提案書やキャッシュフロー表の作成を行う必要があり、より実践的な知識が求められます。
実際、キャッシュフロー表や提案書の作成を経験しておくと、実務はもちろんプライベートにおけるマネープランニングなどにも役立ちます。
また、AFP認定は2年毎の更新があり、更新のためには一定単位の取得が必要です。単位取得のために、セミナーや勉強会の参加、講師業など日々の研鑽が求められます。さらに、認定協会である日本FP協会からFPジャーナル(会報)が毎月送付されてくるため、常に最新情報へ触れることになります。
そして、セミナーや勉強会、情報交換会などへ参加することで、同じ参加者との交流が生まれます。皆さん取得している資格は同じでも、仕事やバックボーンは様々です。そのような人脈ネットワークを持っておくことは、本業や副業においてプラスになるでしょう。
このように、FP技能士とは異なり、AFP認定を取得することで仕事やプライベートをより充実させることにつながります。
AFP認定研修の種類と概要
AFP認定研修はどんな種類がある?どんなことを学習する?
研修の種類
- 基本課程
- 技能士課程
- 3級課程
- 税理士課程
それぞれの過程の特徴、違いについては日本FP協会HPをご確認ください。どの過程にも共通することは、FP学習ガイド(PDF)に基づく学習カリキュラムになっている点です。
研修の内容については、基本的にFPの取り扱う「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業承継設計」計6分野に加えて、『提案書の作成』を行う構成になっています。
AFP認定研修の形態は?費用はどれくらいかかる?
AFP認定研修は、多数の会社から提供されています。詳細は、日本FP協会検索ページから確認ができます。
資格取得や試験対策で有名なユーキャン、TACなども研修を開催しています。
概要について下記にまとめます。(2019/3時点)
基本課程 | 技能士課程 | 3級課程 | 税理士課程 | |
件数 | 402件 | 24件 | 3件 | 11件 |
形態 | 通信/映像通学 | 通信 | 通信 | 通信 |
費用 | 21,600円~155,952円 | 8,600円~23,800円 | 37,800円 | 39,960円~155,952円 |
講座によってかかる費用などにばらつきがあるのが特徴です。また、FP技能士2級対策も兼ねている基本課程が、技能士課程と比較して高いことも特徴です。
その他、添削サービスの有無、教材の充実度(テキスト・動画・DVDなど)、学習システムの違いによって費用に幅が生じています。
今回紹介するAFP認定研修の選ぶポイントは、FPに関する知識と研修修了にかかる時間、費用などを総合的に加味しての紹介となります。
FP知識をしっかり習得したい、スキルをしっかり身につけたいという方にとっては、少しズレた内容になるかもしれませんのでご了承ください。
AFP認定研修の選ぶ3大ポイント
フォローアップ(質問・問い合わせ)が充実している!
AFP認定研修を受講して最も頭を悩ませるのが、『提案書の作成』です。
『提案書の作成』とは、仮想相談者における「キャッシュフロー表」と「提案事項のまとめ」を作成する内容です。つまり、資格試験対策で学習した内容・知識を応用させてアウトプットする課題と言えます。
そこで、本課題を修了する上で必須な条件が「フォローアップの充実」です。
私が「提案書の作成」で困った内容は以下のような内容です。
- キャッシュフロー表が正しく作成できているかわからない
- そもそも提案書の書き方がわからない
- 計算方法がわからない(税金・年金関連の金額)
つまり、提案書を作成するにあたって、少しの疑問や行き詰った際などに気軽に問い合わせに応じてくれる講座を選択することがAFP認定研修を修了する近道と言えるでしょう。
教材・テキストなどは最低限でOK!
AFP認定研修の修了が目的であれば、基本的には教材やテキストは最小限でOKです。
なぜなら、テキストは市販の参考書などの方が見やすく、まとまっているかつ安価に手に入るためです。
また、次項とも関係ありますが、DVDなどの補助教材が含まれると受講費用が高くなる傾向があります。基本的な知識の習得や提案書の作成など、AFP認定研修を修了する程度であれば、手持ちの参考書や付属解説書、日本FP協会:提案書作成ツールなどを参考にすれば問題ないと考えます。
AFPの知識は、FP技能士2級と同程度です。市販テキストとしては、この二つがオススメです。
低コストに越したことはない!
上述通り、AFP認定研修の各課程においては大きく価格差があることがわかります。
主に、費用の幅が生じる要因としては添削サービス、教材の充実度、学習システムなどがあります。
AFP認定研修に対する目的意識が大きくかかわってくるところかもしれませんが、終了証を貰うことが目的であれば、必要最低限のコンテンツで修了できるAFP認定研修を選択することが賢明だと考えます。つまり、低コストな研修を選択することです。
本研修で学ぶ内容は、基礎中の基礎であり、実務で使用できるような知識や技能は実際の業務や研修外での取り組みが大きく影響してくると考えるからです。
AFP認定研修に高い費用を払うよりも、FP技能士試験の対策テキスト購入費や外部セミナーの参加費用に回した方がより建設的だと私は思います。
フォローアップの充実、教材・テキストは最小限、低コストな研修の3つのポイントを参考に、最適なAFP認定研修を探してみて下さい。
YOUYOUオススメのAFP認定研修
1)基本課程(アーティス株式会社)21,600円
まとめ
AFP認定研修は、様々な種類がありどれを選んだらよいか悩むケースも多いでしょう。
- フォローアップが充実している
- 教材・テキスト類は最低限
- 低コスト
この3つの条件を満たしているAFP認定研修であれば、OKです。
あくまでAFP認定研修は、知識習得の過程であり、認定された後にどれだけ実務や経験を積んでいくかの方が大切だと思います。
AFP認定研修に求めることや状況もそれぞれかもしれませんが、一つ参考にしてみてはいかがでしょうか。