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AFP認定とは?AFP取得までの最短ルートを探る

公私ともに人気のあるFP資格ですが、これまで国家資格と民間資格の2種類があることを紹介してきました。

詳細が知りたい方は、「ファイナンシャルプランナー資格取得までの道のり」を参考にしてください。

国家資格である、FP技能士は取得してしまえば一生涯の資格であるのに対して、民間資格であるAFPやCFPは2年毎の更新に加え、継続教育が必要でしたね。

今回は、民間資格の登竜門であるAFP認定取得方法について紹介していきます。

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なお、ビジネスシーン(仕事)ではなくプライベートでの活用のみ、ザックリの知識習得、興味本位でFP資格を考えている方にとってはAFP取得はあまりオススメはできません。

AFP認定取得のメリットは?

そもそも、本当にAFP認定を取る必要があるのか?取得によるメリットはどのようなものがあるのか?について、再度確認しておきましょう。

体系的かつ総合的な知識が身につく

国家資格のFP技能検定で知識が身につかないというわけではありません。位置づけとしては、FP技能検定でお金に関する基本的な知識を習得することが目的となります。

そして、AFP認定を受けるためにはさらにFPとして必要な倫理、金融、保険などの専門分野を学習する必要があります。そのために、次項に詳細は記載しますが、AFP認定要件として「AFP認定研修」を終了する必要があります。

つまり、AFP取得は知識のベースはもちろん、ビジネスシーンでも活用可能な応用力が習得できます。

最新の知識をアップデートできる

AFP認定資格は、FP技能士(国家資格)とは違い2年毎の更新制度があります。

さらに、資格更新のためにAFPでは15単位(CFPは、25単位)の取得が必要となります。

単位の取得方法としては、主なもととして①講師②執筆③勉強会・セミナー参加が挙げられます。つまり、日々知識を最新版にアップデートする機会が日常的に存在すると言えます。

また、AFP認定を受けることで認定協会である日本FP協会からFPジャーナル(会報)が毎月送付されてきます。そして、会員専用HP上では、国内外の経済、法律、制度に関する情報が発信されており、それらに触れることができるんです。

AFP認定を受けることで、必須の継続教育による知識のアップデートに加え、自己学習としてのツールが充実していることがFPとしての信頼性を高めることにつながります。

人脈などネットワークが広がる

AFP認定を受けた会員の皆さんは、住所地のある全国8ブロック50ある支部に所属することになります。

各支部によりますが、会員同士のセミナーや交流会が定期的に開催されており、最新情報の共有、ビジネスパートナーとしての人脈づくりなどの機会が生まれてきます。

また、有志を集めた自主的な勉強会を開催している地域もあるためAFP認定を取得することで多くのネットワークへの窓口が開くことになります。

また、日本FP協会主催の一般者向けセミナーなどの講師などの依頼を貰えるケースもあり、自身の認知度を上げたい場合などは積極的に活用するメリットがあります。

年会費として、毎年12,000円支払うのは高いという声もあるかもしれません。しかし、月1,000円で最新情報を常にアップデート、セミナーや勉強会によってネットワークが広がること、知名度を向上させられることを考えるとむしろ安いのではないでしょうか!

AFP認定取得までのルート複数ある!

ここまで、ビジネスシーンで知識を発揮したい人、今後活用していきたい人はAFPを目指そうかなと思っているかもしれません。

では、実際にAFP認定を取得するためにどのようなステップがあるのかについてみていきましょう!

AFP認定取得要件
  • AFP認定研修の受講修了
  • 2級FP技能検定に合格

※上記条件をすべて満たす必要あり

FP資格に初めてチャレンジしようとしている方にとって、いきなり2級FP技能検定?という疑問と壁を感じてしまうかもしれません。

しかし、初めてのFP資格試験挑戦の場合でも全く問題ありません。そのポイントはこの後解説していきます。

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お気づきの方もいるかもしれませんが、AFPは国家資格であるFP技能士2級を取得している必要があります。つまり、AFP認定者は同時に国家資格を有しているということなんですね。

AFP認定を受けるために最もハードルが高いのは、「2級FP技能検定の合格」です。ハードルの高さは、試験の難易度というより受験資格をどのように取得するかという面です。

2級FP技能検定の受験資格は?

2級FP技能検定の受験資格は以下の3つ、いづれかに該当する必要があります。

  • AFP認定研修の受講修了者
  • 3級FP技能検定合格者
  • FP実務経験2年以上

この中で最もハードルが高いのが、FP実務経験2年以上を有する条件です。

実務経験とは?

受験資格の一つである「実務経験」とは、具体的にどのようなものが該当するのでしょうか?

  • 証券会社、保険会社、銀行などの金融機関に勤務
  • 保険会社(代理店)の職員
  • 弁護士、税理士、司法書士、行政書士などで、相談業務に従事
  • 一般企業において、福利厚生、金融、財務、経理担当者
  • 不動産会社、建設会社等土地建物取引・建築・相談業務に従事

などファイナンシャル・プランニング業務を日常的に実施している方が該当することとされています。

しかし、これらの職種に就いていない方にとっては無理難題な受験資格ですよね。逆に、上記実務経験がすでにある方にとっては、既に2級技能検定を受験する資格があるということになります。

3級FP技能検定の合格

次に3級FP技能検定の合格についてです。2級FPの下位資格となります。

3級FP技能検定は、2級とは違い受験資格はありません。つまり、誰でもチャレンジが可能なのです。

そのため、資格取得をそんなに急いでいない、じっくり知識をつけていきたいという方にとっては、最も適したルートかもしれません。

また、3級・2級FP技能検定は年間3回(5月・9月・1月)に開催されており、前回の合格発表後に次回の受験申請が開始されるスケジュールになっています。

本ルートで、2級FP技能検定を受験する場合、以下のように約5か月スパンとなります。

  • 5月:3級FP技能検定 受験
  • 6月:3級FP技能検定 合格発表
  • 7月:2級FP技能検定 受験申請 ※3級合格の場合
  • 9月:2級FP技能検定 受験

AFP認定研修の修了

FP関連の実務経験、FP資格を持っていない方にとってAFP認定を最速で取得できるのは本ルートです。

実は、AFP認定を受ける上でこのAFP認定研修の修了が必須事項であることは前項でも記載しております。つまり、FP関連の資格へゼロからスタートする方にとってはAFP認定研修を修了し、2級技能検定に合格すれば、その時点でAFP認定要件を満たすことになります。

前項(3級合格⇒2級受験)でも、AFP認定へ着々と近づいていますが、最終的に認定を受けるためにはAFP認定研修を修了する必要が出てきます。

それを踏まえると、AFP認定を受ける上では最も効率的、かつ最速のルートだと言えます。

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私も、実務経験、FP資格ゼロからスタートしました。AFP認定までのルートとして、AFP認定研修修了⇒2級FP技能検定合格⇒AFP認定のルートを選択し、計4か月での取得ができました。個人的には、3級も2級も試験難易度はさほど変わらないため、重複の学習を避けるため3級取得をすっ飛ばす形で認定を目指しました。

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AFP認定取得ルート まとめ

AFP認定取得ルート

1.実務経験あり or 3級FP技能検定合格者

すでにAFP認定に必要な2級技能検定の受験資格を有しているため、「2級技能検定合格」を目指しましょう。

そして、AFP認定に必要な「AFP認定研修」の受講修了も受験前後で取得するようにしましょう。

2.ジックリ派(実務経験・資格なし)

まだ、AFP認定取得を迷っている方、コツコツ勉強したい方にとっては、「3級技能検定合格」を目指しましょう。

そして、無事3級合格できたら2級技能検定の受験や、AFP認定研修の受講を視野に学習を継続していきましょう!

このルートでは、AFP認定取得までに最も多くの時間と費用が必要であることは考慮しておきましょう。受験に際しての学習時間、受験費用(3級:6,000円、2級:8,700円)、そしてテキスト・参考書代が必要になってきます。

3.最速派(実務経験・資格なし)

なにがなんでも、最速でAFP認定を受けたい、名刺に「AFP認定」を早く印字したいという方は、「AFP認定研修修了」を目指しましょう。

認定研修修了書を元に、2級技能検定を受験し、合格と同時に「AFP認定」申請を実施してください。

ゼロスタートの方にとって、このルートがAFP認定取得を受ける上で最短ルートとなるでしょう。蛇足ですが、認定にかかるコストも最小限で済むこともメリットでしょう。

まとめ

AFP認定を取得することは、国家資格(FP技能士)を有する以上に実践的、かつ最新知識を有していることの証拠になります。

特に、ビジネスシーンでファイナンシャル・プランニング関連業務に従事している方や今後従事する方にとっては取得しておいて損はない資格です。

AFP認定までのルートは複数ありますが、学習時間や取得にかかる費用を考慮すると

「AFP認定研修の修了」 ⇒ 「2級FP技能検定の合格」 ⇒ AFP認定取得

このルートが最もオススメな取得までの流れだと考えられます。※実務経験、3級資格取得状況によってはこれに限らない

次記事では、AFP認定に必須となる「AFP認定研修」の種類について解説をしていきたいと思います。

少しでもAFP認定を目指す方々にとって参考になれば幸いです。

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