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【まとめ】FP資格に必要な費用はどれくらい?

FP資格は、ビジネスシーンだけに限らずプライベートでも活用可能であり、老若男女にとって人気の資格となっています。

それだった私も取得しようかなと考えた際に、疑問に思うポイントの一つが「コスト」ではないでしょうか?

今回は、FP資格の取得費用や維持費用がどのくらいかかるのかについて、まとめていきましょう。

FP技能士(国家資格)取得に必要な費用とは?

まず、FP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)の資格取得に必要な費用を見ていきましょう。

FP技能士取得時に必要な費用としては、以下の2種類が挙げられます。

  • 受験費用
  • 学習教材費用
FP技能士3級 FP技能士2級 FP技能士1級
受験費用 6,000円(両受験)
3,000円(学科)
3,000円(実技)
8,700円(両受験)
4,200円(学科)
4,500円(実技)
8,900円(学科)
20,000円(実技)
教材費用
※1
テキスト:約2,000円
問題集:約2,000円前後
テキスト:約2,000~3,000円
総合問題集:2,000円前後
学科問題集:1,800円~3,000円前後
実技問題集:1,800円~3,000円前後
テキスト:4,000円前後
総合問題集:約3,000円
学科問題集:2,500円~3,000円前後
実技問題集:6,000円前後
トータル費用
※2
約10,000円 約15,000円 約45,000円

※1 教材費用については、おおよその費用を記載しています。詳細は、各販売テキストの値段を参照して下さい。
※2 教材費用は、テキスト、問題集を各1冊ずつで算出。上級資格になるほど、問題集の必要性は高まります。

FP技能士の維持費用はどのくらい?

ファイナンシャルプランナー資格取得までの道のり」では、FP資格の種類や特徴についてまとめていました。

FP技能士の資格維持費用は、必要ありません!一般的な入会費、年会費がないため、一度資格取得をすれば、一生涯FPとしての資格を維持することができます。

しかし、ただ資格を取得しただけでは物足りない、もっと学習したいという方にとっては任意の会員登録制度もあります。

技能士の会員登録とは?

金融財政事情研究会(きんざい)がFP技能士の継続学習機会創出を目的に、ファイナンシャルプランナー技能士センターを創設し、FP技能士をバックアップする制度です。

会員登録することで、継続的な知識のアップデートや学習機会の提供などのサービスを受けることができます。

FP技能士センターの会員は4種類に分類されており、正会員、準会員A、準会員B、準会員Cとなっています。

会員になると、以下の年会費が必要となります。なお、入会金・登録手数料などは不要です。

正会員 準会員A 準会員B 準会員C
年会費 10,368円 10,368円 7,776円 3,888円

 

また、会員種別によっ受けられるサービスに差がありますので、FP技能士センターでの登録を検討される場合は参考にしてください。

一般的言えば、認知度や登録人数などを考えるとAFPやCFPといった日本FP協会が認定する民間資格への登録を実施された方がメリットが大きいです。

受けられるサービス一覧 正会員    準会員A 準会員B 準会員C
会員証(顔写真入)
会員専用WEBサイトの利用
セミナー等の優待
書籍、通信教育等の特別割引
FP技能士資格手帳の発行
月刊誌の送付(年間12冊)、バックナンバー閲覧
各種ガイドブックの発行
継続テスト・FPドリル等の管理サービス

AFP(民間資格)の認定に必要な費用は?

AFP認定の条件は、「2級FP技能検定合格」「AFP認定研修修了」の2つを満たす必要があります。

その一つである、AFP認定研修にかかる費用についてここで見ていきましょう!

AFP認定研修の受講にあたっては、4つのルートがあります。しかし、ほとんどの方は1)2)に該当すると考えられます。

  1. 一般の方(3級FP技能検定に合格していない方 など)
  2. 2級以上のFP技能検定に合格している
  3. 3級FP技能検定向け講座を修了した方
  4. 税理士や公認会計士登録をしている方

AFP認定研修には、基本過程と技能士課程の2種類があります。1)に該当する方は「基本過程」、2)に該当する方は「技能士課程」を受講することになります。

それぞれ、以下の4つの方法にて受講が可能になっています。

  • 通学
  • 通信
  • 通学 + 通信
  • 映像通学

基本課程にかかる費用は?

基本課程は、AFP認定研修を修了しのちに、2級FP技能検定に合格するルートとなります。

  • 通学:144,000円
  • 通信: 21,600円~155,952円
  • 通学+通信 79,920円~144,000円
  • 映像通学 79,920円~155,952円

※最安値:21,600円、最高値:155,952円

基本課程においては、AFP認定研修の教材に加え、2級FP技能検定向けの教材がセットになっているため次項の技能士課程よりも値段が高くなっております。

受講する講座によっては、個人的に2級FP技能検定にかかるテキストや問題集などを購入する費用は上記費用に含まれると考えても良いでしょう。

 

私もAFP資格を持っておりますが、取得にあたっては基本課程のルートを選択しました。AFP認定研修の数は、300弱程もの講座が開校されております。私は、短期間かつ低コストで受講できる講座として、アーティス(株)が開校する「2級FP技能士・AFP認定研修(基本課程)」を受講しました。受講料は、最安値の21,600円でした。

AFP認定研修を選ぶときの3つのポイントFP(ファイナンシャルプランナー)資格を目指す方(すでにFP技能士3級取得の方も)は、早かれ遅かれAFP資格についても知る機会が出てくる...

技能士課程にかかる費用は?

技能士課程は、2級FP技能検定に合格し、AFP認定研修を修了するルートとなります。

  • 通学:該当なし
  • 通信:8,600円~54,000円
  • 通学+通信:該当なし
  • 映像通学:該当なし

※最安値:8,600円、最高値:54,000円

基本課程と違い、2級FP技能検定にかかる教材費用などが必要ないため、比較的低コストで受講が可能です。また、受講方法は、通信のみとなっていることも特徴です。

AFP認定のために、おトクなルートはどれか?

AFP認定取得するまでに必要な費用をまとめてみましょう!

基本課程 技能士課程
AFP認定研修 受講料 ※1 21,600円 8,600円
2級FP技能検定 受験料 8,900円 8,900円
2級試験 教材費用 ー   ※2 約10,000円
合計 30,500円 29,500円

※1:各課程最安値の講座費用を記載
※2:別途テキストが必要な場合は、追加費用が発生

基本課程と技能士課程によって、ほとんど費用に差がないことがわかります!

もし、ゼロからAFP認定を目指す方にとっては、基本課程ルートからのAFP取得をオススメします。費用面のメリットもですが、より短期間でAFP取得が可能になるためです。

AFPの維持には、費用が必要?!

  • 入会費:10,000円
  • 年会費:12,000円

AFP認定のためには、入会費や年会費が必要になってきます。

FP技能士の会員登録に比べると、割高な維持費用となっていますね。

もちろん登録によるサービスはFP技能士の会員登録同様にあります。

CFP認定に必要な費用とは?

CFP資格を取得するには次の条件を満たす必要があります。

  • AFP認定者であること
  • CFP資格審査試験6課目に合格すること
  • CFPエントリー研修の受講と修了
  • 通算で3年以上の実務経験があること
  • 試験合格後5年以内に登録申請すること

上記の要件をクリアすれば、晴れてCFP資格認定者となります!

CFP認定のために、追加で必要な費用としては「CFP資格審査試験受験費用」「試験教材費用」の2つです。

CFP資格審査試験の受験料

CFP資格審査試験は6課目あり、1課目あたり5,400円が受験料です。
2課目以上出願した場合は、1課目毎に4,320円が受験料として加算されていきます。
2課目以上出願すれば1課目あたりの受験料が10%から最大16%引きとなる計算となるため、費用を抑えるためには複数課目の受験が効率的となります。

1課目:5,400円
2課目:9,720円
3課目:14,040円
4課目:18,360円
5課目:22,680円
6課目:27,000円

試験教材費用(テキスト・問題集など)

CFP資格審査試験の対策として、必ず必要になるのがテキストや問題集ですよね。
日本FP協会ではCFP資格審査試験に関するテキストや問題集を販売しています。

テキストは1課目1,944円で販売しています。これを6課目分なので11,664円となります。
CFP資格審査試験問題集(過去問)については、1課目756円(過去1回分)で販売しています。

受験対策の観点から、最低でも3回分は実施しておく必要があるため6課目 × 3回分 = 18冊分、18冊 × 756円 = 13,608円が問題集で必要な費用となります。

テキスト・問題集費用を合計すると、25,272円は最低でもかかる計算になります。

CFP認定の維持費用は?

CFP認定に必要な費用として、新規登録時のみ必要な登録料、そして毎年必要になる年会費とCFP会費の3種類となります。

  • 登録料(入会費):5,000円
  • 年会費:12,000円
  • CFP会費:8,000円

AFPよりも上級資格ということも有、CFP会費が上乗せで必要になる点は確認しておく必要があります。

まとめ

FP資格にかかる費用をまとめてみました。

決して安くはない年会費などが必要な資格もあるため、用途(ビジネス、プライベートなど)に応じて取得する資格を選択するようにしましょう。

とりあえず資格取得を検討している方は、維持費用の不要なFP技能士に挑戦してみてはいかがでしょうか?