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【独学】FP2級一発合格までの勉強方法と学習時間を公開

FP資格取得を目指す方にとって、入門の3級か上位資格の2級から受験するか悩むことがあるかもしれません。

今回は、独学、3ヶ月の学習期間で2級試験を一発合格した勉強方法を公開していきたいと思います。

なお、3級資格を取得せずに2級FP試験を受験する方法については別記事を参照して下さい。

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私自身、3級資格取得はスルーし、2級試験がFP試験初受験でした。そんな、私でも短期間で資格取得できたノウハウを伝えられたら嬉しいです。

FP試験2級と3級の難易度の違いは?

そもそも、FP資格試験の3級と2級との間に難易度(合格率)にどのような違いがあるのでしょうか?

FP試験合格率の推移

 

上図の各3級・2級の合格率を見てみると概ね下記のような合格率になっています。※一発合格者を算出

  • 3級合格率:70%程度
  • 2級合格率:40%程度

また、見てわかる通りFP試験には試験機関が、「きんざい」と「FP協会」の2種類があります。そして、「きんざい」の方が合格率が低い傾向にあることが見て取れます。

試験機関による合格率の差異についての細かな説明は省きますが、受験者層の違い、若干の試験難易度の違いが関わっていると考えられます。

どちらにしても、2級FP試験を合格するためには約2万人前後の受験者の中から、上位40%に入る必要があるということです。

しかし、10人中4人しか合格しない試験と言えども、しっかりと基礎を押さえて受験に臨めば全くの初心者や初チャレンジの方でも合格を勝ち取ることは十分可能です。

2級FP試験の対策テキスト

それでは、実際の2級試験対策について、私自身の経験を元に記載していきます。

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私が受験したFP2級試験内容は、「きんざい」の学科+実技(個人資産相談業務)です。ビジネスシーンですぐに活用することは考えていなかったため、実技はプライベートシーンでも応用できるという面から個人資産相談業務を選択しました。なお、実技試験の内容については、今後別記事にて更新を予定しています。

まず、私が使用したテキストは、3つです!

  1. みんなが欲しかった! FPの教科書2級・AFP (著:滝澤ななみ)
  2. スッキリとける過去+予想問題 FP技能士2級・AFP (著:TAC株式会社)
  3. 2級FP技能士[実技・個人資産相談業務]精選問題解説集 (著:金融財政事情研究会検定センター)

1冊の学習用テキスト(参考書)と2冊の問題集(学科・実技各1冊)の計3冊でFP試験を乗り切りました。

率直な感想、これだけのテキストだけでも十分であり、この3セットを繰り返し完璧にできれば十分合格を勝ち取ることができるというのが実感です。

なお、テキスト3冊のテキスト代は、合計約6,000円でした。

1.みんなが欲しかった! FPの教科書2級・AFP (著:滝澤ななみ) 2,052円/税込

市販の学習テキストについては、書店に行くと様々な種類があり、正直悩む方多いのではないでしょうか?

  • 資格取得で有名なTAC株式会社が発売している!
  • 図解が多く、カラー印刷であり、視覚的に使用できる!
  • テキストそのものを2分割使用できる!(計500ページを2分割)
  • 過去の出題傾向などから、ポイントを絞った構成になっている!
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だれでも、表紙に売上No.1と書かれていれば、目を引かれるテキストかもしれません。

実際使用してみて、図やカラーが入っているため、各単元ごとに重要ポイントを視覚的に認識することができるため、記憶に残りやすかったと思います。

また、スキマ時間などを活用していたため、持ち運びにも便利だった点は評価できました。2級の学習範囲は広範囲であり、本テキストも計500ページ以上ありました。これを毎日、カバンに入れて持ち運ぶのはかさばります。

しかし、第1部、第2部といった形で分冊形式で切り離して使用できるため、時間を無駄にせずいつでも、どこでも学習に取り組むことができました。

2.スッキリとける過去+予想問題 FP技能士2級・AFP (著:TAC株式会社) 1,944円/税込

学習テキストと同じく「TAC株式会社」が出版している問題集です。

テキストと同じ「2018-2019年版 みんなが欲しかった! FPの問題集2級・AFP [ 滝澤ななみ ]」という問題集も販売されていますが、敢えて異なる問題集を購入しました。

  • 学科対策問題集として活用!
  • 過去問が分野別にまとまっており、問題・解答が見開きになっている!
  • 頻出ポイントがまとまっており、復習に役立つ!
  • 本試験同様の予想問題で、模擬試験をできる!
  • 最新過去問のダウンロードサービスがある!

今回学習テキストと問題集を同じものにしなかった理由は、学習内容の偏りを少なくするためです。どうしても同じテキストを使用していると、学習ポイントに偏りが生じるため、様々な問題に対応できるように敢えてこのような選択をしました。

しかし、両テキストとも出版元はTAC株式会社になっているため、大幅な違いはないと考えており、学習において違和感などは全く感じませんでした。

また、問題集使用においては、特に問題と解答の見開きで見やすくなっている部分は非常に重要なポイントと考えます。この点については、後述させていただきます。

3.2級FP技能士[実技・個人資産相談業務]精選問題解説集 (著:金融財政事情研究会検定センター) 1,728円/税込み

初心者、初受験者にとって、最もハードルが高いのが実技の点数を獲得できるかどうかです。

私の経験からは、学科は暗記である程度対応はできます。

しかし、実技は応用力を求められるため、FP試験当日までにいかに経験を積んでおけるかが合否を分けると考えます。

そこで、より多くの実技問題に慣れておくために(2)のテキストに加えて、実技対策問題集を購入しました。

  • 試験機関である、きんざいが出版している!
  • 計60問近くの問題が盛り込まれている!
  • 過去3回分の過去問題が実施できる!

経験上、学科対策としてのFP関連知識があったとしても、実際の計算問題等が含まれる実技試験においてはなかなか解答を導き出すことはできません。

特に、初受験者の方においては、必ず実技対策として実技問題集を1冊は読み込むことをオススメします。

FP2級試験に向けた独学による学習方法とは?

では、実際に私が3か月間で実施した学習方法についてスケジュールに沿ってご紹介します。

全体スケジュールは、以下の通りです。

  • 1か月目:学習テキストを1周する!
  • 2か月目:問題集(学科)を1周 + 学習テキスト2周目
  • 3ヶ月目:問題集(実技)を1周 + 学習テキスト3周目
  • 試験1~2週前:問題集を中心に総復習

学習時間としては、合計100時間(平日1時間以下、週末3~4時間)程度でした。

期間としては、約3か月間でした。

(9月受験のため、6月頃から開始。私は、AFP認定研修と同時並行でFP2級試験受験に臨みました)

1か月目:学習テキストを読破する!

まずは、学習テキストを読破することを目標にして下さい!

その際、1周目で全てを暗記ではなく、ザックリ目を通すつもりで流し読みをしましょう!見慣れない言葉や内容が多くあるため、全てを覚えよう、理解しなくてはの姿勢では間違いなく1ヶ月の時間では読み終えることはできません。

学習テキストは、今後問題集を解きながら、復習も兼ねて何度も開くことになるため、学習初期は割り切って全ページに目を通すことを目的に学習を進めてください!

また、学習にあたっては、ある程度重要なポイントが分かりやすいように構成されていますが、自身で蛍光ペンなどを活用し、目印をつけるようにしましょう。

2か月目:問題集(学科)と学習テキスト復習を同時進行する!

1か月目で、一通りのFP知識がついたところで、実際の試験対策を問題集を使用して練習していきます。

ここでは、問題を読んで解ける問題は自力で解いて、わからない部分は解答を見ても構いません。

問題集を解くにあたっては、必ずわからなかった問題にはチェックをつけること。そして、わかった問題でも、その他選択肢が間違いである理由などを解説を読んでしっかりと理解しておくことが大切です。

そして、問題集には積極的に書き込む、蛍光ペンなどを使用して重要ポイントに目印をつけることが大事です。

最終的に、総復習の際にはこれら問題集を活用して、試験当日に臨むことになります。

実物①:問題集の一部

 

実物②:問題集の一部

3ヶ月目:問題集(実技)と学習テキスト復習を同時進行する!

ここまでくると、ある程度の知識が身に付き、各用語の意味、計算方法などの理解が進んでいる段階になっています。

残りの1ヶ月は、これまでの知識を活かして、実技対策に臨んでください。

ひたすら問題集(実技)へ取り組みます。問題集(学科)同様に、わからない問題については、解答を見ても構いません。とにかく、実技問題に触れ、解き方を理解することで同様の問題が出題されたときに対応することができます。

また、時間的な余裕がある場合は、「過去問題:一般社団法人 金融財政事情研究会HP」から直近3回分の過去試験問題をダウンロードすることが可能です。

ダウンロード⇒プリントアウトで、過去問題にて試験本番さながらの時間配分等で練習してみて下さい。

実物:問題集(実技)の一部

試験日1~2週間前:問題集を中心に復習する!(学習テキストは、見直し用)

総復習の段階です。

ここまで学習が進んでいれば、全てのテキスト、問題集に目が通っているはずです。

試験当日までの期間については、問題集を中心に出題傾向、チェックポイント、知識の再確認を実施していきましょう。

特に、実技においては計算方法など、細かな手順など抜け漏れがないかをしっかり確認しながら復習に取り組んでください。

2級FP試験の合格基準は?

最後に、2級FP技能士検定の合格基準を確認しておきましょう!

2級FP技能士検定は、学科(60点満点)、実技(きんざい:50点満点、FP協会:100点満点)で構成されています。

それぞれ、合格基準は6割の正答率です。つまり、学科は36点以上、実技は30点(FP協会:60点)以上が合格ラインとなります。

あくまで、満点を狙う試験ではなく確実に60%を超える点数が取れれば合格となるので、リラックスして試験に臨んでください。

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私の受験結果は、学科50点(60点満点)、実技34点(50点満点)で合格でした。

まとめ

2級FP試験は、独学でも十分に合格が可能です。

期間としては、約3ヶ月、学習時間として約100時間で私は無事合格することができました。

試験範囲自体は、広範囲にわたり、実務経験のない方にとってはなじみの薄い内容かもしれません。

しかし、しっかりとテキストと問題集を繰り返し学習さえできれば、合格することは難しくないと思います。

どうしても独学だけでは難しいという方は、外部講義なども活用してみてもいいかもしれません。

私の経験が、今後2級FP試験受験を考えている、控えている方々のお役に立てれば幸いです。