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【基礎編】ファイナンシャルプランナー資格の種類や特徴はナニ?

ファイナンシャルプランナー(通称、FP)は、簡単に言えばお金に関するプロフェッショナルです。

具体的なFPについては、「【職業図鑑】ファイナンシャルプランナーとは?~仕事・役割まとめ~」記事にまとめておりますが、老若男女、仕事・趣味関わらず、人気の資格です。

資格講座で有名なユーキャンの資格ランキングでは、7位とTOP10入りをずっと維持している資格となっています。

人気の理由としては、現在の仕事に活かす、キャリアアップ、給与アップなどに加えて、自分自身のプライベートに対しても応用が可能な知識を取得できることが大きいと思います。

同ランキングで1位の「医療事務」資格については、あくまで医療機関で勤務するための資格と言えますが、ファイナンシャルプランナーの資格は仕事・プライベート共に活用できる一石二鳥なものとなっています。

ここでは、以下のFP資格に関するこんな疑問を解消していきましょう!

この記事で解消できるギモン
  • FP資格はどんなものがあるのか?
  • どのような試験なのか?
  • 簡単に取得できるのか?
  • 費用はどのくらいかかるのか?

ファイナンシャルプランナー(FP)資格とは?

FP資格は、大きく分けて国家資格民間資格の2種類があります。

国家資格としては、FP技能士(1級~3級)があり、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)が資格試験を実施しています。

民間資格としては、CFP資格(上級資格)およびAFP資格があり、日本FP協会が認定しています。

国家資格と民間資格どっちがいいの?

どうして2種類もの資格があるのか?そして、何が違うのかという疑問にザックリ答えていきましょう!

1.資格維持のためのコストの有無

有効期限の有無については、「FP資格」の維持のためのコストに関係があります。コストというと、学習のための時間、資格維持のための費用が含まれます。

国家資格(FP技能士)は、ラーニングコストはゼロです!つまり、FP技能士(1~3級)は一度資格を取得すれば一生涯保有しておくことができます。あくまで、資格保有という点でですが・・・。

一方、民間資格(CFP・AFP)は、2年間の有効期限があり2年毎の更新が必要となります。また、費用面においても入会費(10,000円)、年会費(12,000円)に加えて、継続教育単位取得費用が必要になってきます。

継続教育の単位取得は、コースにもよりますがおおよそ5,000円程度が必要となり、年会費と合わせると年間2万円程度の費用が必要となります。

ポイント:資格維持コストは、国家資格(FP技能士)はゼロ!

2.実務での活用有無

FPにとって、最新の知識は必須になります。特に、FP関連知識や情報を仕事として活用している人にとってはなおさらです。つまり、仕事でFP知識が必要なのか、あくまでプライベートを充実させるために取得したのかという状況によって適した資格があります。

国家資格(FP技能士)は、極端に言えば、一旦資格試験で合格してしまえばそれ以降学習しなくてもFP資格所有者としていることができます。

一方、民間資格(CFP・AFP)は、継続教育の単位取得が資格継続に必須であり、資格継続をする上では常に最新のお金に関する知識をアップデートしておく必要があります。また、認定母体である日本FP協会から毎月会報「FPジャーナル」という情報誌が送付されたり、会員HPで最新情報に触れることができます。

また、各支部ごとのセミナー、勉強会などへの参加も可能であり、より深い知識、高いスキルを習得する機会が多数用意されています。

ポイント:実務知識・スキルは、民間資格(CFP・AFP)がアップデートできる!

3.信頼性の高さ

ここまで読まれた方は、どちらの資格の方が信頼性が高いかはお分かりになるんではないでしょうか?単純に、民間より国家資格でしょ?という考えももちろんあるかもしれませんが・・・。

お金のプロフェッショナルであるFPにおいて、常に最新情報、深く幅広い知識を持っている方が相談したいなと思いませんか?

つまり、常に知識やスキルをアップデートしている民間資格(CFP・AFP)の方が一般的には信頼性が高いとされています。名刺に、FP技能士3級と書かれていたとしても、資格取得後まったく勉強していない方も存在するかもしれないからですね。

また、民間資格の上位資格であるCFPは、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界24カ国・地域(2018年5月現在)で認められた世界水準のファイナンシャル・プランニング・サービスを提供できる、プロフェッショナルであることを証明する資格です

もし、お金の専門家として仕事をするのであれば、AFP・CFPを目指してもいいかもしれません。

ポイント:仕事においては、民間資格(CFP・AFP)の方が信頼性は高い!

AFP認定を受けるためには、国家資格であるFP技能士2級が必須となります。ですので、AFP認定者は名刺には記載されていなくても、国家資格FP技能士2級の資格も取得していることになります。

結論!

最終的に国家資格と民間資格どちらを取得すればいいのか?

個人的には、まずFP技能士2級(国家資格)を目指すのが良いと考えます!

FP技能士2級を取得できれば、一定以上のお金の知識がついた上で、AFP認定へもチャレンジができることになります。

プライベートでの活用、実務での活用と両方の選択肢が生まれてくるためFP技能士2級を目指すことをオススメします。

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FP資格取得までの流れ


国家資格(FP技能士1~3級)の受験概要

FP技能士3級 FP技能士2級 FP技能士1級
必要な試験 3級技能検定試験 2級技能検定試験 1級技能検定試験
受験資格 全ての受験希望者 以下のいずれかに該当
AFP認定研修の受講
修了者
3級FP技能検定合格者
FP実務経験2年以上
※別資料参照
試験実施機関 日本FP協会
金融財政事情研究会
日本FP協会
金融財政事情研究会
※別資料参照
試験内容 学科(マークシート形式)
実技(マークシート形式)
学科(マークシート形式)
実技(記述)
実技(筆記:記述式)
受験費用 6,000円(両受験)
3,000円(学科)
3,000円(実技)
8,700円(両受験)
4,200円(学科)
4,500円(実技)
20,000円
受験地区 47都道府県 47都道府県 14都道府県
受験日 毎年1,5,9月 毎年1,5,9月 毎年9月

民間資格(AFP・CFP)の認定概要

AFP CFP
認定要件 ・AFP認定研修の受講修了
・2級FP技能検定に合格
・AFP認定者
・CFP資格審査試験に合格
・CFPエントリー研修修了
・一定の実務経験
必要な試験 2級FP技能検定 CFP資格審査試験
受験資格 以下のいずれかに該当
・AFP認定研修の受講修了者
・3級FP技能検定合格者
・FP実務経験2年以上
以下のいずれかに該当
・AFP認定者
・協会指定大学院の所定課程修了
YOUYOU
YOUYOU
私自身、AFP認定を1年前に取得しました。全くの初心者でしたが、AFP認定研修を受講・終了し、2級FP技能検定に合格ののちAFP認定者になりました。AFPを最短距離で目指したい方は、下記記事を参考にしてみて下さい。
AFP認定とは?AFP取得までの最短ルートを探る公私ともに人気のあるFP資格ですが、これまで国家資格と民間資格の2種類があることを紹介してきました。 詳細が知りたい方は、「ファイ...

まとめ

まだまだ人気資格の一つであるFP資格です。FP資格には、国家資格(FP技能士)と民間資格(CFP・AFP)の2種類があります。

お金の知識は、現在の業務(仕事)に直結する場合もあれば、生活する上で知っておくと得するものまで様々です。

FP資格取得は、そんな様々な用途に応じて選択してよいと考えます。

 

  • プライベートで、まずは知識をつけたい方:FP技能士3級を目指しましょう!
  • 今後活用していきたい、実務で必要:FP技能士2級を目指しましょう!

私個人としては、3級も2級も学習範囲もほとんど変わらず、試験難易度もそこまで差がないため、趣味・プライベート活用以外の方においてはFP技能士2級を積極的に目指してみた方が良いと思います!

3・2級FP技能検定は、年間3回の受験日が設定されており、受験チャンスも多くあります。

少しでも私たちの生活に必須なお金の知識を身につけるきっかけとして、受験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?