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FP3級試験の勉強方法~独学で合格できる?~

ファイナンシャルプランナーは、トップクラスの人気を誇る資格の一つです。

仕事に役立つほか、主婦の方でも家計管理などにも応用できる知識を学べるため一石二鳥の資格です。

しかし、お金に関する勉強やそもそも勉強に抵抗がある方もいる中、合格できるか不安に思われる人もいるかもしれません。

でも安心してください、勉強のやり方、受験項目さえ間違えなければ、1ヶ月(2週間程度でも)程度の勉強で合格できます。

今回は、FP3級試験を受けるにあたって『独学勉強法』をご紹介します。

※本記事は、管理人(YOUYOU)の2級受験経験と妻の3級受験を元に執筆しています。

FP3級の難易度は簡単か?

試験を受験するにあたって、まず難易度を確認しておきましょう!

結論から言えば、FP3級は独学で合格できます!

・合格率は、50%(2人に1人)以上
・合格点は、得点率60%
・試験内容は、学科+実技の2種類
・出題問題は、2択or3択の選択のみ

合格率は、2人にひとり(全体平均約70%近い)

FP3級合格率(独自集計)FP3級合格率(独自集計)

FP3級試験の直近の合格率推移です。(2015年1月~2019年1月まで集計)

ご覧の通り、実技の保険顧客相談業務以外は50%を超えています。そして、FP協会に至っては70%を超えるほど合格率は高くなっています。

全体の合格率平均を出すと、約7割の方が合格していることがわかります。

試験科目 平均合格率 全体平均
学科試験(日本FP協会) 75.39% 67.2%
学科試験(きんざい) 59.03%
実技「資産設計提案業務」(日本FP協会) 85.66% 67.5%
実技「個人資産相談業務」(きんざい) 67.00%
実技「保険顧客資産相談業務」(きんざい) 49.85%

 

「日本FP協会」と「きんざい」の合格率が違う理由は?

最も大きな要因の一つは、きんざいの方が「団体申込み」が多いことが挙げられます。業務に必要との理由で、新入社員も含めて団体で試験申込みをするため学習姿勢が受験者間でバラツキが生じていると考えられます。

逆に、日本FP協会への申込者の多くは「個人申込み」です。意欲的に、試験合格を目指した受験者が多いため、試験対策も十分にしている背景から合格率が高く出ているのではないでしょうか。

また、試験の合格基準は、得点率60%と設定されています。

試験科目 合格点/満点/問題数
学科試験(共通) 36点/60点/60問
実技試験(日本FP協会) 60点/100点/20問
実技試験(きんざい) 30点/50点/15問

FPと聞くと、難しい問題や内容ばかりと思われがちですが、3級はFPの中では入門でありしっかりと勉強して臨めば必ず合格できる試験です。

出題問題は、全て選択形式

FP3級試験では、学科試験と実技試験の2科目を同日に受ける必要があります。

しかし、実技と言っても面接や記述、論述問題が出題されるわけではなく、学科含めて全て選択形式で出題されます。(FP2級試験の実技では、計算問題や記述問題が出題されます)

試験科目 出題形式
学科試験(共通) 3択形式30問+2択形式30問
実技試験(日本FP協会) 3択形式20問
実技試験(きんざい) 3択形式15問

選択形式の最大のメリットは、勘でも解答が可能であることです

完璧に試験対策ができていれば関係のない話ですが、苦手分野や理解が浅い分野などがある場合でも選択肢を消去法で絞ることができれば、1/3、1/2の確率で正解を選択することができます。

このように、FP3級試験では実際に覚えきれていない問題が出題された場合でも、運が味方してくれる場合もあるため比較的難易度は易しくなります。

【比較】FP試験におけるFP協会ときんざいどっちを選ぶ?FP資格試験について調べていると試験実施機関として、日本FP協会と金融財政事情研究会の2つがあることに疑問を持った方もいるかもしれません...

FP3級の難易度が「易しい」理由

FP3級試験は、全体合格率は60%以上、全て選択問題による出題形式の資格試験です。

他の有名な資格試験と比較してみると、その「易しさ」は一目瞭然です。

  1. FP3級は、「日商簿記3級」より簡単
  2. FP3級は、「英検3級」より簡単

「簿記3級」は、商業高校など高校生でも受験する資格であり、テキストのボリュームなども類似している資格です。簿記3級の合格率は、平均約40%になっています。

「英検3級」は、中学3年レベルの英語能力を図るもの。当時、必死で勉強してチャレンジした経験のある方も多いのではないでしょうか?

英検3級合格レベルに達するまでには、約数百時間の勉強時間が必要でした。(初めて英語に触れてから)しかし、FP3級試験は多くても2~30時間程度の勉強で合格している人が多数います。

FP試験は、学習項目や分野を始めてみると不安に思うかもしれませんが、適切な勉強方法と対策をしていれば、必ず合格できる試験です。

そして、勉強した内容は仕事上で活用できるのはもちろん、プライベートなどの日常生活でも活用できるためチャレンジして損のない資格だと考えます!

FP3級合格に向けた勉強方法(独学)

YOUYOU
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まず、3級FP技能士を取得するために必要な費用を確認しておきましょう!

FP3級合格までに必要な費用

独学で受験を進めていく場合、市販①テキスト②問題集のみが学習教材として必要となる費用です。また、受験費用を合わせても約1万円で済みます。

①テキスト 2,000円前後
②問題集 2,000円前後
③受験費用 6,000円(学科:3,000円、実技:3,000円)
合計 約10,000円

よりコストを下げたいのであれば、①テキスト②問題集はどちらかひとつでもOKです。選ぶとすれば、テキスト購入をオススメします。

問題集は、過去問で代用できるためです。

30時間で合格を目指す勉強方法

FP3級学習サイクルオススメの学習サイクル

まず、FP3級の勉強を始めるにあたって、勉強方法は2パターンあります。

2パターンの勉強方法
  1. テキスト ⇒ 問題集 ⇒ 過去問
  2. 問題集 ⇔(テキスト)⇔ 過去問

どちらが良いか悪いかは、人それぞれ好みで選択でもよいですし、現在のFP知識レベルで判断してもOKです。パターン②は、問題を解くのを中心に、補足的にテキストを活用する方法です。

  • FP知識がない人:パターン①
  • FP知識がある人:パターン②

では、具体的な学習の進め方を見ていきましょう!

STEP1

◆FP知識がない人はこのSTEPから始めましょう!

まずは、FP3級のテキスト1周を読破しましょう。

このステップでは、FP3級の学習範囲をサラッと把握することが目的のため、詳細部分や理解できない部分などは読み飛ばしていきましょう。

基本的には、赤字や太字の部分を中心に読んでいくだけでOKです。

STEP2

◆FP知識がある人はこのSTEPからでもOK!

次に、問題集を解いていきましょう。

このステップでは、全ての選択肢を理解していくことが最も重要です。

分からなかったところ、間違えたところ、悩んだところは、その場でテキストやインターネットで確認、理解していきましょう。その際、ポイントやキーワードなどがあった場合は問題集へドンドン書き込んでいきましょう。

問題集を自分だけの教科書へ仕立て上げましょう!

また、問題集の活用方法として次の2つがあります。

  1. まずは自分で考えた後、解答を見る
  2. 解答を先に見て、知識のインプットと出題傾向を知る

短期間での合格を目指す場合などは、②解答を先に見て、知識のインプットと出題傾向を知るの方法をオススメします。

STEP1でのテキスト一読だけでは、全ての問題を解く知識はインプットできません。勉強効率を考えると、①問題に慣れる②知識をインプットする、この2つを同時に行っていく方が断然スピーディーです。

最終的には、問題集にかけた時間が合否の分かれ目になるため、できる限り丁寧かつポイントを押さえた勉強を行いましょう。

STEP3

問題集が一通り終わったら、最後に過去問に取り組みましょう!

最低でも過去3年分、余裕があれば過去5年分程度を解き、復習すればOKです。過去問は、3級FP過去問解説で無料公開されているためダウンロードや印刷して使用しましょう。

7~8割程度を取れていれば、十分合格レベルに達していると考えてよいでしょう!

\3級FP過去問・解説集を無料公開/

3級FP過去問解説 公式ページ

オススメのテキスト・問題集は?

FP3級であれば、どの市販テキスト・問題集を使用しても基本的には同じです。

個人的には、視覚的に学習しやすい(色使い、図解などが多い)点から下記をオススメします。

必ず最新版を購入する!過去の古いのは✕
オススメ参考書(テキスト)

オススメ問題集

独学だけで不安な方向け

座学だけではどうしても不安、まとまった勉強時間を確保するのが難しいという人には、独学を補完できるオンライン講座などを併用するのもオススメです。

オンライン講座のポイント
  1. 費用が安い
  2. スキマ時間で勉強できる
  3. 視覚と聴覚で理解が深まる

最近のオンライン講座は非常に使い勝手がよく、内容も充実しているものが多いです。

オススメのオンライン講座

オススメ講座 受講料
STUDYing(スタディング)
3,980円(一括)
オンスク.JP
980円(月額)

2つのオンライン講座に共通するのは、以下の3点です。

  • 講義講座をスマホ等で視聴できる
  • 予想問題などをスマホで解ける
  • テキストや要点集などが見れる

両講座とも、コスパが非常に高く、実際の利用受講生からの評判も高いです。テキストや要点集がオンライン上で確認できるため、市販テキストを購入せず、オンライン講座を受講するのもひとつの選択肢です。

1)STUDYing(スタディング)※旧:通勤講座

受講料3,980円でFP3級試験対策に関する全ての講座が利用できます。

独自に頻出個所などを分析し、要点集を公開しているため、ポイントを絞った勉強ができます。

2)オンスク.JP

スタディングとは違い、月額課金制の料金設定です。短期間での合格を目指す方などにとっては、1か月間だけ契約して終了という利用方法も可能です!

使い方次第では、スタディングよりもコスト的にお得に勉強ができるオンライン講座です。

まとめ

FP3級試験は、人気資格の中でも非常に難易度の低い資格です。しかし、不十分な勉強では足元をすくわれる可能性がある試験でもあります。

ただ、30時間という限られた勉強時間で十分『独学』で合格可能です。

折角目指すのであれば、2週間~1ヶ月は集中して勉強に取り組み、必ず1発で合格することを目指しましょう!

今回紹介した勉強方法が、少しでもFP3級試験合格の後押しにつながれば嬉しいです。