2019年10月20日(日)は、第28回医療経営士3級の試験日でした。
『LIFE+』では、第24回(2018.6.17)から医療経営士3級のポイント講座を更新しております。
1年前の24回試験と比べると、受験者数ならびに合格率も下降傾向がみられます。合格率の低下は、医療情勢の変化や複雑化による出題問題の難易度が高まっていることも要因の一つと考えられます。
そんな医療経営士の試験ですが、非常に資格試験に関する情報が少ない!というのが最もネックであり、私自身の受験では試験問題が出回らないことによる過去問による対策が立てられないというのが一番苦労しました。
そこで、これから医療経営士3級を受験するであろう方々のために、備忘録的に試験問題を残していきます。少しでも、試験対策の参考になれば幸いです。
Contents
第28回まで試験結果推移
2019年10月20日(水)に第28回医療経営士3級試験の結果が発表されました!
- 受験者数:2,186人(前回2,084人)
- 合格者数:893 人(前回697人)
- 合格率:40.9%(前回33.4%)
申込者数、受験者数・合格者数ともに前回より増加の結果となりました。また、合格率でも30%前半まで落ち込んだ前回と比べると40%超など受験者の皆さんの試験準備がしっかりしていることがうかがえます。一方で、第26回以降の受験者から試験感想をうかがっていると、難易度が高く、重箱の隅を突くような問題も複数出題されていたようです。
今後も、めまぐるしい医療情勢の変化が想定され、医療経営士の重要性も増していくことが考えられます。医療経営士3級の受験を検討している方はしっかりと対策をする必要がありそうです。
第28回 試験出題問題大募集!!
第28回医療経営士3級を受験された皆さん、お疲れさまでした。
全力が出せた方、出せなかった方、試験対策が間に合わなかった方など様々な思いの方がいるかもしれません。
是非、皆さんの受験経験を、これからの受験候補者の方々に残していただけませんか?皆さんから頂いた内容を元に、LIFE+サイト内で紹介するとともに、重要ポイント講座にも反映させていただきます。
本ページ最後の『コメント欄』もしくは『お問い合わせフォーム』で受付けておりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
また、コメント欄を受験者間での情報交換、解答合わせなどでご活用ください。
出題問題・選択肢など第28回の試験問題に関する情報提供いただいた方には、自作の『医療経営士3級試験対策スライドキット』をプレゼントいたします。
※2問以上、未掲載分、追加補足のみを対象とさせていただきます
※第28回試験を踏まえ、改訂版を作成中のため提供までお時間を頂きます
第28回医療経営士3級試験の出題問題(過去問)
第28回医療経営士3級試験を受験された方から頂いた情報を元に、試験問題を再現し、補足情報をご紹介してまいります。
Q.保険外併用療養費制度における、「評価療養」に含まれるものはどれか?
- 予約診療
- 先進医療
- 金属床総義歯
- 時間外診療
- 制限回数を超える医療行為
A. ②先進医療
Q.60床の病院で30日の延べ利用患者数が1,300名(1日最大52床使用)、30日間の病床利用率として適切なものを選べ。※小数第一位は四捨五入
- 65%
- 67%
- 72%
- 78%
- 87%
A. ③72%
★解説★ 病床利用率の求め方は以下の計算式より算出できる。
平均病床利用率=延入院患者数 ÷(稼働病床数×実日数)×100
病床利用率=1,300人 ÷(60床×30日)×100=72.222
Q.成年後見制度について正しいものを選べ。
- 法定後見制度に関する、根拠法は介護保険法である
- 法定後見制度は、保佐と補助の二つに分かれている
- 後見人は複数選任することができない
- 法定後見における代理行為はすべて、本人の同意を必要としない
- 任意後見制度は予め、本人の意思により家庭裁判所へ届け出を行う
A.
★解説★
Q.待ち時間対策の中で、「患者の流れ管理」について適切なものを選べ。
- 人員配置の見直し
- 待合室の改善
- 電子カルテの導入
- スタッフの業務内容改善
- ネットでの予約サービス
A.➄ネットでの予約サービス
★解説★ どの選択肢も、業務改善ならびに待ち時間短縮に関係する対策となっています。その中で、「患者さん」の受診タイミングをコントロールできる対策方法としては、選択肢➄のみが該当します。その他選択肢は、来院後~会計までの時間を短縮する方法である。
Q.救急医療について正しいものを選べ。
- 初期救急はすべての医療機関で提供される
- 二次救急は在宅当番制で提供される
- 三次救急は市町村が定める医療機関で提供される
- 救急救命士において一定の研修を受けたものは、重篤患者へ輸液や静脈確保ができる
- 2016年に救急搬送された患者の7割は軽症である
A. ④救急救命士において一定の研修を受けたものは、重篤患者へ輸液や静脈確保ができる
試験問題(設問のみ抜粋)
- 医療費の自己負担割合として適切でないものを選べ
- 一般病床の平均在日日数
- リハビリテーションの意義
- ポリファーマシーについて
- 医療用医薬品について(治験など)
- 各病床数における医療機器の導入割合(PT、MRI、RI)
- 入院患者の不満で最も大きいモノ
- パーソンドセンタードケアについて
- 医療ツーリズムについて
- 労働基準法(働き方改革)について
- 特定看護師の業務について
- 医療法改定について
- 特定機能病院について
- コーチングについて
- ワクチン関連(生ワクチン・不活化ワクチン)
- 保険薬局について
- 事柄と根拠法の関連について
- 疾病と治療の歴史について
- 災害医療について
- 医療の歴史ついて
- 医療従事者で名称と記載の正誤
- 医療法第一条に記載がないものを選べ
- 介護医療院について
- 医師の人員院配置について
※随時、出題問題等の情報収集次第更新予定
※設問、選択肢等の情報をぜひお待ちしております!
過去問をベースに、ポイントを絞った学習が合格の近道?!
第28回医療経営士3級出題問題募集中です!
過去数回分を見返してみると、連続で同様の出題がみられています。
過去の出題範囲(過去問)は必ずチェックするとともに、時事問題を始めとする新たな分野の学習が合格には必要と考えられます。
ぜひ、過去門を参考に今後の医療経営士3級「合格」にお役立てください。
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第24回~第28回試験を踏まえアップデート更新版(R2.2.22更新)
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