保険

知らなきゃ損する火災保険~自然災害に遭遇したら~

2018年は過去に類を見ないほどの自然災害に見舞われている年ではないでしょうか。

ここ数か月を見ても、6月:大阪府北部地震(震度6弱)、7月:中国四国地方豪雨、さらには9月には台風21号、北海道胆振東部地震(震度7)など大規模災害が日本各所で起こっています。昨今の災害で被害にあわれた方々におかれましては、お見舞い申し上げます。

このような自然災害の発生に対しては、我々が事前に対策をとることはなかなか困難なのが実情です。

もちろん、災害に備えて各種防災グッズを準備する、避難場所を確認しておく、非常食などを備えておくなどできることはあります。しかし、今回は災害によって被害にあってしまった場合でも活用できる「火災保険」について内容を確認しておきましょう!

知らないと損する!火災保険の補償はどこまででる?~台風・水害・火災~

火災保険は、「火事による被害」のみに適応される保険と認識されていませんか?

実は、火災保険は自然災害や事故による住宅(家財)の損害の多くを補償する住まいの保険です。内閣府データによると2015年の火災保険加入世帯は82%と報告されており、自然災害による被害に対して補償を受けることができる方も数多くいるのではないかと考えられます。

各種保険加入率 参照:内閣府

ニュースで大規模災害として取り上げられる機会の多い、台風被害、水害被害、火災被害などは全て火災保険で補償が受けられるます。被害にあわれた方も、あわれていない方も万が一に備えて一度加入の火災保険について確認しておきましょう!

なお、地震被害については主に「地震保険」による補償対象となるため今回は割愛いたします。※特約によっては、補償がある場合もあります。

補償内容については、加入保険や特約の種類によって異なるため、補償有無については必ず保険会社へご確認ください。

火災保険の補償対象

火災保険は、「保険の対象」が火災などの損害を受けた場合に保険金が支払われる保険です。

つまり、契約対象が何であるかという点は非常に重要になってきます。

保険の補償対象は、「建物」「家財」の2タイプがあります。一般的には、「建物+家財」、「建物のみ」もしくは「家財のみ」での契約パターンがあります。

注意が必要なのは、建物のみの場合は「家財」(例:家電製品、タンス、ソファなど)が被害を受けた場合でも補償をることができません。

YOUYOU
YOUYOU
補償内容は次項で紹介しますが、小さなお子さんなどがいらっしゃる家庭では、「家財」の補償をつけておくことをオススメします。加入の補償プランにもよりますが、火災保険は家財の運搬時の破損や不慮の破損などに対しても補償される場合があるためです。

火災保険の補償内容・適用事例

一般的な火災保険の補償内容は以下の9つがあります。 ※その他詳細につきましては、各種保険会社へ確認ください

  1. 火災
  2. 落雷
  3. 破裂・爆発
  4. 風災・雹災・雪災
  5. 水災
  6. 外部からの物体の落下・飛来・衝突など
  7. 漏水などによる水濡れ
  8. 盗難による損害
  9. 不測かつ突発的事故(破損・汚損など)

では、実際に台風や水害などによる適用ケースを見てみましょう。

台風による被害を受けた事例

  • 台風の強風に伴い、木片や瓦などが飛んできて窓ガラスが割れた(さらに、家具が破損した)
  • 強風により、自宅の屋根瓦が破損してしまった(破損により、雨漏りすることになった)
  • カーポートにひびが入ってしまった

豪雨(水害)による被害を受けた事例

  • 豪雨による河川氾濫によって、自宅が浸水してしまった
  • 浸水によって、家具が破損してしまった

なお、豪雨などの水害に伴う「水災補償」を受ける条件として、「家の地盤面から45㎝を超える浸水であること」「建物または家財それぞれの時価が30%以上が損害を受けていること」が大抵定められています。

万が一、水害にあった場合に悩むケースがあったときは、迷わず加入の保険会社へ相談をしましょう。

以下のような場合は、補償対象外になるため注意が必要です!

・経年劣化などによる雨漏り
・強風による飛来物(豪雨)に伴う、自動車の破損 (※自動車保険の対象)
・窓の閉め忘れなどによる、水濡れ、家具の破損など
・家庭菜園、観葉植物など

万が一、自然災害(台風・豪雨など)の被害にあったら

万が一、自然災害の被害にあってしまった場合には、まず避難指示などに従い、自身の安全を確保してください。

その後、補償を受けるために3つのステップを忘れず行いましょう。

ステップ1:損傷個所などの写真を撮影する(可能な限り)

安全確保が取れたうえで、補償を受ける上で現状を必ず証拠として残すようにしましょう。被害を受けたのちも、保険会社へ申請をすることで適切な補償を受けることで原状復帰も可能になります。

十分な補償を受けるためにも、可能な限り損傷個所(建物や家財の全体がわかるものなど)を写真に残すことを忘れないようにしましょう!

※被害にあった直後は、気が動転しているなど冷静にいられないかもしれませんが、忘れずに!!

ステップ2:現状修復

可能な範囲で、現状修復を行いましょう。損害をそのままにしておくと、防犯・安全上問題になる場合などもあるため、応急処置については【ステップ1:写真撮影】が終わったのちに実施しましょう。

ステップ3:保険会社へ連絡、手続き、申請

被害の後処理などがひと段落したら、必ず加入の保険会社へ連絡しましょう。また、被害に対する補償が受けられるか判断しかねる場合も必ず確認するようにしましょう!

少なくとも、本記事を読まれている方においては、自然災害で被害にあった場合は必ず一報入れてください。補償が受けられるかもしれません・・・。

手続き、申請方法などについては各種保険会社の指示に従い手続きを完了しましょう。

今すぐ出来ること~備えあれば憂いなし~

昨今の状況を見ていると、誰もが自然災害の被害をいつうけてもおかしくないのではないかと感じます。

今の私たちにできることは、「加入の火災保険の補償内容を確認する」もしくは「火災保険の加入・見直し」だと思います。

ただし、不要な特約や補償は必要ありません。加入・見直しの際には、本当に自身の住まいにおいて必要かどうかを検討するようにしましょう!

火災保険は、「火災による被害」のみを補償とする保険ではありません。皆さんが普段生活する住まいの保険であり、住居にトラブルが生じた際には、必ず「火災保険の対象になるかな?」という問いかけをすることを忘れないようにしましょう!

そのためにも、既に保険に加入している方は補償内容の確認をオススメします。