マイカーを所持するという文化は、公共交通機関の発達などもあり、昔に比べて薄れている気がします。
都会在住であれば、実際にマイカーを持たない人も多くいるのではないでしょうか？
しかし、買い物や旅行、ちょっとしたお出かけやデートなど車が必要になる機会は多々あります。「こんな時に車があったら・・・」という経験はありませんか？
そんな時に活用できるのが、「レンタカー」と「カーシェア」ですが、この2つのサービスの違いは何でしょうか？
今回、この2つの違いやどんなシーンや人に適しているかを徹底紹介していきます。
Contents
「カーシェア」と「レンタカー」の基本的な違い
カーシェアとは？
カーシェアは、「特定の車両を会員間でシェアして利用するサービス」です。
近年様々な分野でシェアリングエコノミーという言葉を耳にします。その分野の一つ、車両を好きなタイミングで利用できるのがカーシェアリングなんです。
企業が展開する車両をシェアするタイプと個人が所有する車両をシェアする形態の2パターンがあります。
【企業型カーシェア】
タイムズカープラス
カレコカーシェア
オリックスカーシェア など
【個人間カーシェア】
Anyca（エニカ） など
レンタカーとは？
レンタカーは、「レンタル会社が有料で車を貸出すサービス」です。
数時間～数日単位での貸出しから、数か月単位での長期契約なども可能になります。よく空港や駅周辺で見かけるのがレンタカー提供会社となります。
ニッポンレンタカー
トヨタレンタカー
ニコニコレンタカー など
「カーシェア」と「レンタカー」のココが違う！
| カーシェアリング | レンタカー | |
|---|---|---|
| 月額利用料 | あり （0～1,000円前後） |
なし |
| 貸出・返却時間 | 24時間可能 | 8～20時が多い |
| 予約方法 | ネット（アプリ） | ネット・電話・店舗 |
| 貸出方法 | 無人 | 店舗 |
| 保険代 | 0円 （月額利用料込み） |
必要に応じて （約1,000円～） |
| ガソリン代 | 0円 （月額利用料込み） |
約130円/ℓ （満タン返却） |
| 距離料金 | 約15円/km | 不要 |
| 車種選択 | 少ない | 多い |
| カーナビ・ETC | ◎ | △ |
| チャイルドシート | △ | ○ |
| タバコ | ✕ | ○ |
| ペット | ✕ | △ |
| 乗り捨て | ✕ | △ |
ココでは、どちらを選ぶかで一番関わってくる両者の違いを見ていきましょう！
その１．車両予約～返却の流れ
ひとつは、「利用方法」の違いです。
どうせなら、マイカーのように「簡単・手軽に」乗れるのが一番ですよね。
| カーシェアリング | 【出発時】
【返却時】
|
|---|---|
| レンタカー | 【出発時】
【返却時】
|
レンタカー利用では、利用開始時・返却前が最も面倒なタイミングです。
具体的には、出発前の「店舗での契約書作成、車両状態の確認」、返却前の「ガソリン満タン、スタッフ確認」です。
出発前の手続きでは、約15～20分程度時間を所要するため、利用機会の多い方や早く出発したい方にとっては面倒な作業と感じるでしょう。
また、ガソリンスタンドを探したり、ガソリン代を支払う必要があるなど、レンタカーは返却時も多くの手順が必要になってきます。大抵の場合、ガソリンを入れることを考慮して、帰路のスケジュールを考えなくてはならないため、ゆっくりと旅路を楽しめない可能性もあるかもしれません。
一方で、カーシェアリングは、これらレンタカーで面倒だと感じる部分ほぼ全てが解消されていると言えるでしょう！
カーシェアリングで面倒と言えば、事前の会員登録時に数分程度の必要事項記載に手間がとられることくらいでしょう。ただし、会員登録時の1回のみだけです。
店舗の往復にかかる手間も侮れない？
個人的にレンタカーの普段使いで最も面倒に感じていたのは、店舗と自宅の往復にかかる移動でした。自宅から徒歩圏内であれば気になりませんが、自転車や公共交通機関で店舗まで向かう必要がある場合は、返却後が特に憂鬱になります。
その点、カーシェアリングは、都市圏を中心に近隣コインパーキングの一角に設置されているなど利便性は抜群ですね。
中には、自宅横のコインパーキングにカーシェアリングの車両が設置されている方なども大勢いるのではないでしょうか？
その２．料金システム
ふたつめは、最も大事な「利用料金」の違いです。
普段使いのちょい乗りからドライブ、旅行まで目的に合わせて無駄のない料金設定なのはどちらでしょうか？
| カーシェアリング | 【料金プラン】
・時間課金制 【その他】 ・距離料金（約15円/km）※6時間利用未満は不要が多い |
|---|---|
| レンタカー | 【料金プラン】
・パック制 【その他】 ・ガソリン代（約130円/ℓ） |
時間課金制とは、15分130円（カレコの場合）など小刻みな時間単位で利用料金が請求される仕組みです。
対して、パック制とは、長時間利用の場合など予め決められた時間単位でパックを選択する仕組みです。パックの場合、6・12・24時間、夜間専用などの種類があります。
両者の大きな違いは、カーシェアリングでは「時間課金制」の料金システムが存在する点。そして、レンタカーでは「ガソリン代」と「保険代」が車両レンタル料と別途で必要な点です。
カーシェアリングの請求料金は、「実際の利用時間分」のみ
カーシェアリングの料金プランの良い点は、「予約時間分」ではなく「実際の利用時間分」が請求される点です。
例えば、予約では3時間の使用予約を行っていた場合、1時間で返却したら1時間分の利用料金が請求されるシステムになっています。レンタカーの場合は、いくら早めに返却した場合でも当初の料金プランから安くなることはありません。
カーシェアリングとレンタカーどっちを選ぶべき？
『カーシェア』がお得・オススメなシーン
①料金を安く抑えたい
料金を安く済ませたい場合は、カーシェアリングを選択するの一択ですね！
基本料金がレンタカーと比較して割安な上、ガソリン代や保険代が不要なのがコスト削減に大きく貢献します。また、ナイトパックなど利用時間帯によっては、さらにお得に利用できるプランもありますよ。
②短時間利用のとき
カーシェアリングは、レンタカーと違って、15分単位の「短時間」利用ができる点で使い勝手がいいです。レンタカーの場合は、6時間パックが最短時間の会社も多いため、短時間～3時間程度までの利用の場合は断然カーシェアリングがお得になります。
③急に車が必要になったとき
カーシェアリングは、最寄りの車両が空いていれば予約直後から利用開始できるケースがほとんどです。レンタカーの場合は、電話などで確認して利用時間や手続きなど面倒なステップを踏む必要が出てきます。
実際、家族や子供などの送り迎え、イオンなどの大型店への買い物に行くときに活用していました。
急なキャンセルも対応可能？
カーシェアリングの場合、利用開始直前までキャンセル料がとられません。もし、当初の予定が変更になった場合でも、スマホから簡単無料でキャンセルすることができます。キャンセル期限は、利用開始1分～1時間前までが多いです。
『レンタカー』がお得・オススメなシーン
①乗り捨て（片道利用）したいとき
旅行先、帰省、引っ越しなど乗り捨てができると便利なシーンも多くありますね。この「乗り捨て（片道利用）」は、レンタカーしかないサービスです。
乗り捨てをしたい場合は、レンタカー一択ですね。
②車種を選びたいとき
レンタカーの場合、店舗で複数車両を管理しているため、乗りたい・好みの車種を選ぶことができます。カーシェアリングも、取り扱い車種自体は非常に多いですが、自宅の最寄りや借りたい場所にその車種がないこともあり得ます。もし、乗る車種にこだわるのであればレンタカーの方が確実です。
乗りたい車種が見つかる、個人間カーシェアリング「Anyca(エニカ)」
カーシェアの中でも個人間シェアが可能なサービスもあります。特に、レンタカーではなかなか取り扱いのない高級車や外車などの車種も登録されているため、デートなど大切な1日のために利用するのもありかも。
③様々なオプションが必要なとき
カーシェアリング、レンタカーどちらも、カーナビやETCはある程度標準装備になってきています。しかし、それ以外にもチャイルドシートや喫煙、ペットの持ち込みなど生活プランによって必要なオプションが変わってきます。
これらオプション対応は、まだまだレンタカーの方が有利でしょう。喫煙車両に関しては、レンタカーのみしか取り扱っていません。
カーシェアリングとレンタカー料金比較
 |
 |
|
| 15分 | 150円 | － |
| 6時間パック | 3,800円 | 9,180円 （7,344円） |
| 12時間パック | 6,300円 | 10,800円 （8,640円） |
| 24時間パック | 7,800円 | 12,960円 （10,368円） |
| 夜間パック （18時～翌9時） |
2,500円 | － |
| 距離料金 | 16円/㎞ | なし |
| ガソリン代 | 無料 | 約130円/ℓ |
| 保険料 | 無料 | 1,080円/日 |
※（）内は、会員料金
まとめ
- 料金重視：カーシェアリング
- 利便性重視：カーシェアリング
- 車種重視：レンタカー
マイカーを所持しないライフスタイルの中、車が必要になるシーンはありますよね。
カーシェアリングとレンタカーの特徴や違いを正しく理解した上で、シーンに合わせて利用してお得なカーライフを送りましょう。
